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人知れず歴史的使命を終えていた京阪特急のテレビカー

5/6(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 鉄道に新型車両が投入されるとき、最近では豪華寝台列車「四季島」(JR東日本)のように、装備がどれだけ豪華で便利かということに注目が集まることが多い。かつて、その豪華で便利であることの象徴は「カラーテレビ」だった。かつてのプレミアム車両導入を振り返り、現在の新装備として関心が高いものは何か、ライターの小川裕夫氏が追った。

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 2017(平成29)年3月、西武鉄道は40000系の運行を開始した。西武線のみならず東京メトロ・東急東横線・横浜みなとみらい線もしくは有楽町線に直通する「S-TRAIN」は、座席指定列車として運行される。40000系の座席は通常時は多くの人が乗車できるようにロングシートになっているが、「S-TRAIN」として運行される場合は座席がクロスシートに切り替わる仕様になっている。

「S-TRAIN」は着席保証されていることがウリになっているが、そのほかにも車内にパソコンや携帯電話などが充電できるようにコンセントが整備されていることも大きな特徴といえる。こうした着席サービスは、ほかの鉄道会社でも拡大中だ。

 西武よりも一足早く、東武鉄道では2008(平成20)年に東武東上線で座席指定の「TJライナー」運行開始した。

 仕事帰りの疲れた体を休めたい。移動時間に仕事を進めたい──そんなビジネスマンのリクエストに応えるべく、鉄道各社は着席サービスに力を入れ始めている。着席サービスは運賃とは別に座席指定料金などが必要になるが、おおむね利用者には好評のようだ。

 他方、近年は輸送人員が頭打ちになりつつあるため、鉄道会社は座席指定料金などで売上を増やそうという狙いがある。

 京阪電気鉄道(京阪)でも、今年8月20日に座席指定車両”プレミアムカー”がデビューする。プレミアムカーは、これまで京阪特急として運行してきた8両編成の8000系に1両だけ組み込まれる。

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