ここから本文です

「―直虎」出演中の高橋一生 政次は「頭をヨシヨシしてあげたくなる」

5/6(土) 6:00配信

ザテレビジョン

どんな役にもピタリとハマり、役者としてその地位を築き上げてきた高橋一生。現在、出演中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK総合ほか)では、幼なじみの直虎(柴咲コウ)と亡き直親(三浦春馬)を大切に思いつつ、井伊家の家臣ながら今川に通ずる“裏切者”小野但馬守政次(おのたじまのかみ・まさつぐ)を熱演中。5月7日(日)放送の第18回では直虎がそんな政次の真意に迫っていく。

【写真を見る】「皆さんに聞いて回りたいくらい」という第18回以降の展開とは

政次を「本心を言わないところがとてもいい男」と表現する高橋に、今後のドラマの見どころや政次について聞いた。

■ 政次の危うさが出ると正直心配になることも

「僕としては、見る方には政次は今川側に落ちているんだと思って見ていただきたいと思っています。僕個人は、裏切ってはいないんじゃないかとも思うんですけれど(笑)。ただ、政次の中には“裏切ったんだ”という感覚は確実にあると思います。今川に捕らえられていた間に、直虎たちを裏切る選択を迫られましたから」(高橋)

直虎に特別な思いを抱きながら、その許嫁となった直親との関係を見守り、同時に今川寄りの家老の後継として成長してきた政次は、幼きころから複雑な思いを抱えてきた。

「政次はずっと重責を引きずっているんだと思います。自分自身の思いと離しないようにと思いつつ、同時に誰かをだまし、そしてだまし続けなくちゃいけない。いつも裏表を使い分けなくてはいけないため、複雑な人間に仕上がってしまった。僕としては頭をヨシヨシしてあげたくなる人だと思います」

今川の目付として慎重に行動している政次だが、思わず、本心が顔に出てしまう場面も。

「直虎=おとわに対して、やはり幼なじみとしての感覚は色濃く残っていると思うんです。今作の素晴らしいと思う点は幼少期を第4回までしっかり描いてきたところだと思いますが、現在もそこで築かれた人間関係をベースに描かれており、政次はあのころの気持ちを忘れずにいる。計算高く、頭もいいはずなのに、 “おとわ”に対しては危うさが出て、反射的に動いてしまうことが多いので、正直心配になることもあります」

このような側面を政次の亡き弟の奥方であるなつ(山口紗弥加)は感じ取っており、第18回で政次を“夜道を照らしてくれる、秋の月のようなお方”と称する。そして、それは高橋自身のイメージともダブる。

「そうですか!? 得しているな、僕(笑)。最近、『器用にいろんな役を演じられますね?』と言っていただくことがあるのですが、僕自身はあまり器用な人ではなくて(笑)。(役という)他の人間性に飛び移ることができないので、その分、冷静になってしまうんです。ですから、決して高尚な行為だと言いたいのではないのですが、どこか役が降りる瞬間を待っているというか。今回も三浦さんやコウさんたちに降ろしてもらって、政次という役を作っていただいたと思っているんです。そうして演じた役が、“夜道を照らす月のよう”と言われ、それが僕のイメージに重なるというのでしたら、シメシメと思います(笑)。本当はズルい一面もあったり、皆さんが抱いているイメージとは異なる面もあるので、役を通していろんな解釈をしていただいていることは俳優冥利に尽きます」

■ 政次はいつも裏表を使い分けなくちゃいけない複雑な人間

半年以上演じ続けてきた政次の魅力とは?

「以前、『軍師官兵衛』('14年NHK総合ほか)で井上九郎右衛門をやらせていただいたとき、心に残っていたセリフがあるんです。『内に秘めたるものだ』というセリフなんですけれど、政次はまさに、その“内に秘めたるもの”を、さらに深く、長く、密度の濃い形で見てくださる方たちに感じていただける役だと思っています。ただそこにいるだけで何が語れるのか、試させていただいている気がします。こういう部分が政次の魅力だと思います。感じ方は十人十色でいいのですが、言語化せずに本当に伝えたかったことがどう伝わっているのか、第18回放送以降は皆さんに聞いて回りたいくらいです(笑)」

■ 今後の直虎と政次の関係性に注目してほしい

「第18回では、直虎が政次の本音を探るような場面が出てきますが、2人は孫子の『敵を欺くには、まず味方から』のように、互いにだまし合わないといけません。しかも政次には目付としての本音と、鶴丸(=幼名)としての本音、二つの本音がある。さらにその裏もある(笑)。恐らく自分でも“俺、何言っているんだろう”と思いながら、進んでいくこともあるわけです。第18回以降には、直虎と囲碁を打つシーンが出てくるのですが、その中で2人はとても複雑な会話をしたり、印象的な一手を打ったりするので注目していただきたいです。それぞれの言葉が本音なのか確認できぬまま会話が進み、“体裁上言っていない”というセリフも出てきたりしますから(笑)。その言葉がまた悲劇を招くのかもしれないですけれど」

記事提供社からのご案内(外部サイト)