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ドミニック・ローホー流 人間関係「断る」技術 [おとなスタイル]

5/6(土) 9:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

「煩わしい義理だけの付き合いを『断る』。エネルギーが奪われるだけの友達からの誘いを『断る』。『NO』を言えるおとなこそ、自由で魅力的なんです」
「孤独をエンジョイできないと、何かのクラブに入ったり、女子会をしたり、“みんな” と一緒に過ごすことになる。それが本当に楽しいのか、自分のためになっているのか考えてみてください。孤独を味わうためにはレッスンが必要です」
世界中にファンを持つ、フランス人著述家で人気ミニマリストのドミニック・ローホーさんは、そう語った。

「断る」練習もしましょう。 たとえば来月は5回、誰かに「NO」を言ってみる

和を尊ぶ日本人は、「断ったら悪い」とか「みんなが行くから行かなければ」、などと考えがちです。でもそれを続けていると、自分の人生が貧しく平凡なものになってしまう。
あなたの個性を大事にしましょう。
自分にとって何が大事かを見つめてみましょう。
優しい人がNOを言えるようになるには、練習が必要かもしれません。
一例ですが、「来月は誰かに対してNOを5回言う」と決めてみる。
「NO」と断られて、中には子供みたいにムッとする人もいるかもしれないけれど、放っておけばいい。自分がクールにならないとNOは言えないです。クールになることは決して悪くない。一方的に自分のことを喋り続ける人や、逆にこちらのことを聞きたがるばかりの人よりも、“ひとり” を守っている人のほうが本当は温かいものです。

嫌われたくない。
いい人に思われたい。
愛されたい。
だから「断る」ことができない……。
人間はおしなべてそうですが、特に日本人は、自分が人にどういう印象を与えるかをとても気にします。
いいイメージに見せたいから、人と一緒に行動して、人と同じことをするのです。でもそれは、イメージのために本当の自分を犠牲にしていること。めんどくさい人からの電話や誘いがきたとき、仕方なく受けてしまう、そんなことをしてもキリがありません。
相手の性格を変えることはできませんが、自分を変えることはできる。
夜9時以降は電話に出ない人、というふうに。最初は嫌がられるかもしれないけれど、「そういう人」と認識されれば、あとはとてもラクです。
おとなは自分流の“わがまま” になっていいのです。

■Profile
ドミニック・ローホー
著述家。フランスに生まれ、ソルボンヌ大学で修士号を取得。イギリス、アメリカ、日本の大学で教鞭をとる。禅の修行などを通して日本の精神文化への理解を深め、シンプルな暮らしを提案。『シンプルに生きる』(幻冬舎)、『シンプルだから、贅沢』(講談社)など累計250万部のベストセラーを持つ。


『おとなスタイル』Vol.6 2017冬号より
(撮影/大河内禎)