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「精神科医の助言を…」ギグスがフットボーラーの重圧を告白する

5/6(土) 15:47配信

SOCCER DIGEST Web

引退後に精神科医の下でカウンセリングを受けたことも告白。

 元イングランド代表MFのアーロン・レノンが精神性疾患で病院に運ばれたというニュースは、所属するエバートンだけでなく、関係者やファンにも衝撃を与えた。
 
 一見、華々しく見えるサッカー界だが、計り知れない重圧に苦しむ選手たちは少なくない。元ウェールズ代表MFのライアン・ギグスも、英紙『テレグラフ』のコラムで、フットボーラーたちのストレスについて言及している。
 
 マンチェスター・ユナイテッドで数多くの栄冠を手にし、引退後も指導者として同クラブに留まったギグスは、「外の世界」を知らないことへの不安を常に感じていたようだ。
 
「引退してから精神科医にカウンセリングしてもらうことを決めた。彼の助言は、ユナイテッドの外で新しい生活に適応するために役立ったよ。すぐに忙しい生活を送るように言われたんだ。それで私は、昨夏のフランスでのEURO2016に解説者として出向き、その後のインドでのフットサル大会にも参加したんだよ」
 
 また、現役時代のストレスについても触れたギグスは、「本当に試合を楽しんだことはなかった」と驚きの告白をしている。
 
「ユナイテッドでのプレーにはあまりに多くのものが懸かっていた。リラックスしてその瞬間を楽しみ、周囲を見回すのは賢明なことじゃなかった。練習は大好きだった。だが、試合の日に喜びはなかった」
 
 さらに、ギグスは、「チームを外れたときや、プレーが悪かったときは、常に苦しかった。自分に価値がないとさえ感じた」と、サッカー選手の重圧の大きさを伝えた。
 
「ビッグゲームを落としたときは、家から2日間も出ないというときもあった。それが良くないのか、普通なのかは分からない。でも、あの環境にいるときは何が普通なのかを理解するのは難しい」
 
 ギグスは1998年のワールドカップで、ディエゴ・シメオネに報復行為をして退場となったデイビッド・ベッカムや、EURO2000のグループステージのルーマニア戦でPKを献上して敗退の主因として晒されたフィル・ネビルなど、大舞台で失態を犯した同僚たちがかつて、「周囲の出来事から自分を遠ざけなければならなかった」ともコメントしている。
 
 イングランドの名門で酸いも甘いも味わってきたギグスは、「引退でほっとした選手たちがいるのも知っている」と明かし、こう締めくくった。
 
「振り返ってみて、自分は幸運なひとりだったと思う」

最終更新:5/6(土) 15:48
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