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レゴが最近おもしろいのはいったいなんでなの?

5/7(日) 17:50配信

WIRED.jp

近年レゴ社の活躍が目覚ましい。倒産寸前だった2003年以降、彼らは飽くなきイノヴェイション組織へと自己変革を遂げた。何がこの老舗トイメーカーを変え、グローバルなおもちゃ業界のトップへと躍進させたのか。その秘密に迫るべく、工場に潜入!(『WIRED』VOL.10より全文転載)

レゴが最近おもしろいのはいったいなんでなの?

レゴ社は1932年、オーレ・キアク・クリスチャンセンによって設立された。彼は職人気質の、子どもを喜ばせたいという気持ちにあふれる大工だった。初めは、主に木製の玩具数種を中心にデンマーク国内でそこそこの売り上げを維持していた。しかしレゴ社は創業当初から企業として技術革新をためらうことはなく、46年にはそれまでの2年分の利益を投入し、プラスチック射出成形機を購入したデンマーク初の玩具メーカーとなった。

56年、息子のゴッドフレッド・クリスチャンセンが社長に指名され、彼は長い年月を費やし、デザインを微調整しながら膨大な数の同じ型の試作品をつくり続け、完璧に結合する方式を追求していった。そして58年、ついに、いまではレゴ社の象徴ともいえる「スタッド(ポッチ)・アンド・チューブ」システム、例のカチッと小気味よくブロック同士がつながる方式を編み出す。特許が認可され、わたしたちの知るレゴブロックが誕生したのだ。

クリスチャンセンはそのほかにもふたつほど、会社を成功へと導くこととなる方針を打ち出す。ひとつ目は、まさにスカンジナビア人らしい品質へのこだわりだ。かつて、ニスを3度塗りするはずの木製玩具に2度塗りでの出荷を許してしまった際に、自ら駅に出向き、その不良品を回収し、徹夜で3度目のニスを塗ったほどだ。さらに彼は、レゴブロックをひとつの玩具としてではなく、「遊びのシステム」としてとらえるという重要な指針を出した。これは、すべてのレゴブロックはほかのどのブロックとも互換性があることを意味する。子どもが新しいレゴブロックのセットを買うとき、その箱の中のブロックは、いま自分のおもちゃ箱にあるほかのレゴブロックと一緒に組み立てられる、ということである。

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最終更新:5/7(日) 17:50
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