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東京の賢い妻は知っている。旦那を“イクメン”にするための、たった2つの秘訣

5/7(日) 5:20配信

東京カレンダー

―イケてる旦那、通称イケダン。

仕事ができて家庭への配慮も忘れず、男としての魅力にも満ち溢れている。

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メディアには多くの“イケダン”たちが登場し、礼讃される。

しかし彼らは本当に、全て完璧にこなすスーパーマンなのだろうか?

外資系メーカーに勤務するユウ(29)のFacebookには最近、イケダンたちの投稿が次々に表示されるが、「いいね!」は押さないことに決めている。

しかし、今回ユウは初めて「いいね!」を押せる男性を見つけた。その男とは?

大好きな女友だちと過ごす時間。

それは29歳のユウにとって、とても貴重な時間だ。

20代後半になってからは、特にそう感じるようになった。就職して何年か経つと、皆の歩む人生もさまざまだ。仕事で役職が上がったり、結婚して子供が産まれたり、海外転勤になったり。

女の友情は環境によって変わると言われるからこそ、長年の友人は大切にしたいと常々思っている。

ユウは今日、幼馴染の真梨子と会う予定だ。真梨子とはもう20年来の仲で、ユウにとっては特別な存在だ。

真梨子は、東大の大学院を出たあと大手製薬会社の研究職に就き、26歳のときに結婚して今や一児の母になっている。頭が良いだけでなく要領も良かった真梨子は、学生時代はかなり遊んでいたが、就職してからは着々とキャリアを積んでいる。

自由を好み結婚願望が希薄なユウと、しっかり者の真梨子は正反対のタイプだ。

しかし子どもを産んだ今でも、独身時代と変わらず毎日を謳歌している真梨子を見ると、ユウでさえも「結婚するのもいいかもしれない」と思える、そんな心強い存在だった。

真梨子の家は桜新町から徒歩10分ほどの、閑静な住宅街にある新築マンションだ。慣れない場所に行くのと、早く真梨子に会いたい気持ちで、ユウは少し早めに家を出た。

今日真梨子と会うのは、半年ぶりだった。

前回会ったとき、実は少し気がかりなことがあった。

真梨子は、子どもが産まれて3ヶ月もしたらすぐ職場に復帰すると言っていたのだ。

その話を聞いて、ユウは驚いた。周囲の友人の話を聞いても、大抵は半年から1年くらい休むのが普通だ。

それに加え真梨子の夫である健人は、とても不安そうな表情で子供を抱っこしていた。まるで、今にも壊れそうなものに触れるように。

共働きの夫婦は、夫がどのくらい育児に参加してくれるかが肝心だと聞く。「旦那が手伝ってくれない」と嘆く友人たちの話をたくさん聞いてきたため、この時ばかりは、ユウも思わず心配してしまった。

「そんなに早く復帰して、大丈夫?」

普段は飄々としていて弱音を吐くことが少ない真梨子も、少し不安そうだった。

「まぁ、でも何とかやっていくしかないからね」

真梨子は少しの弱音を吐いたあと、そうやっていつも通り自分を納得させていたのだった。



「ユウ、久しぶり!」

マンションの玄関で出迎えてくれた真梨子は、いつも通り元気そうな姿だった。

薄いブルーの上品な麻のワンピースに、低めの位置のポニーテール。耳には一粒ダイヤのピアスがきらりと光っていた。子供が産まれたあとも体型をキープしている真梨子は、いつ見てもきちんとしている。

「はい、これお土産」

そう言って『エシレ・メゾン デュ ブール』の「サブレ・エシレ」を渡した。

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