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お得なポイントも 鉄道の混雑緩和キャンペーンは成功するか?

5/8(月) 16:00配信

マネーポストWEB

 東京都心で働くサラリーマンや都心の学校に通う学生たちにとって、毎日の悩みの種となっているのが、朝のラッシュ時の満員電車だ。朝の8時から8時半くらいをピークに、200%近い乗車率になる路線も少なくない。

 首都圏の路線の中でも特に混雑が深刻化しているのが東急田園都市線だ。田園都市線沿線に住む30代会社員の男性はこう話す。

「とにかく朝は大混雑で電車が遅延するのも日常的です。私は渋谷駅で降りるのですが、ホームが人でいっぱいになって、危険に感じることもあります」

 そんな田園都市線はラッシュ時の混雑緩和を目指し、オフピーク乗車を呼びかけるための「田園都市線早起き応援キャンペーン」を4月3日から6月30日までの期間で実施している。

 これは、混雑のピークを避けて、早く通勤した人にTOKYUU POINTをプレゼントするというもの。対象となるのは、「中央林間~二子玉川」でのいずれかの駅で午前7時までに入場した乗客と、「用賀~池尻大橋」のいずれかの駅で午前7時20分までに入場し、渋谷駅、目黒駅、五反田駅、大井町駅、もしくは他社線で降車した乗客。「電車とバスで貯まるTOKYUPOINT」のサービスに登録したPASMO・Suicaで入場することで、1日1回50ポイントがもれなく貯まる。

 TOKYU POINTは1ポイント=1円に換算し、加盟店で使えるだけでなく、PASMO・Suicaへチャージすることも可能だ。月曜日から金曜日まで毎日オフピーク通勤をすれば、単純計算で月に1000円ほど得することとなる。

東西線に乗ってメダルを貯めて抽選にチャレンジ

 田園都市線同様に首都圏屈指の混雑路線である東京メトロ東西線も、「東西線早起きキャンペーン」として、最大2万円分の商品券が当たるキャンペーンを4月10日から7月31日までの期間で実施している。

 こちらは事前にキャンペーンに登録したPASMO・Suicaで対象となる駅から乗車すると、入場した時刻に応じた枚数の「メダル」が貯まり、そのメダルを使って商品券が当たる抽選に参加できるというもの。

 抽選は景品となる商品券の額によって、Aコース500円分、Bコース1000円分、Cコース3000円分、Dコース1万円分、Eコース2万円分の5つのコースに分かれている。応募に必要なメダル数は、Aコース50枚、Bコース100枚、C コース150枚、Dコース200枚、Eコース250枚。抽選にハズれても、努力賞として、BコースとCコースについては500円分の商品券が、DコースとEコースについては1000円分の商品券がもれなく進呈される。

 ポイントが獲得できるのなら、1時間くらい早起きしてもいいという人も増えそうだが、一方ではこんな声も。田園都市線沿線に住む20代OLはこう話す。

「私は満員電車が苦手なので、以前から早い時間の電車を利用していたのですが、最近ではその時間の電車もちょっとずつ混み始めているような気がします。ピーク時の混雑が緩和されるのは歓迎ですが、なんだか逃げ場がなくなっていくような気もしています。あと、最近では朝のラッシュだけでなく帰宅ラッシュもだんだん酷くなっているように感じます。夜の混雑は朝に比べてピークとなる時間帯も長いので、本当に困ります」

 混雑緩和のためにダイヤを改正したり、バスへの乗り換えを呼びかけたりなど、様々な施策を行っている鉄道各社だが、根本的な問題解消への道のりはまだまだ長そうだ。

最終更新:5/8(月) 19:22
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