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印・コットン生産地で働く子どもを学校へ、担当者の思い

5/8(月) 14:42配信

オルタナ

認定NPO法人ACE(エース、東京・台東)で「ピース・インド プロジェクト」を担当している田柳優子さんは、インドの子どもたちが児童労働から抜け出し、教育を受けられるようになることを目指し活動しています。この度、コットン生産地で働く子どもたちが学校に通えるよう、母親が安定した収入を得るための少額融資や貯蓄トレーニングに必要な活動費などをクラウドファンディングで集めています。現地での活動の様子や、活動に対する思いを聞きました。(聞き手・READYFOR支局=榎本 未希)

――田柳さんが児童労働の問題に興味を持ち、現在の活動を始めたきっかけを教えてください。

田柳:大学生の時に、インドで様々な背景を持つ子どもたちと出会い、疑問を抱いたことがきっかけです。長期休みにインドのNGOのインターンとして2か月間、西インドのVadodaraにあるストリートチルドレンを保護する施設でボランティア活動をしました。

子どもたちの生活面の手伝いをしたり、学校に行っていなく昼間も施設に留まる子どもに簡単な英語や算数を教えたり、イベントを企画したりしていました。

施設には、物乞いをして生活していた子ども、親に問題があり家族と一緒に過ごせない子ども、それから働いていた子どもなど色々な事情を抱える子どもたちが入居し、生活していました。

当時の私は安全な住居に住んでそこから学校に通えれば、彼らの問題は解決すると思っていました。でも、違ったんです。生活に馴染み施設から学校に通うようになる子どももいましたが、中には施設から脱走して路上生活に戻ってしまう子どももいました。

その中の1人の男の子は、保護されて間もなく姿を消し、心配していたところ大きな怪我をして再び保護されてきました。シンナーを吸っていて交通事故に巻き込まれたそうです。

自分とコミュニケーションをとっている時は楽しそうにしてくれる子どもたちだったんですが、その裏側にある子どもたちの抱えているものを解決できないことに「私は、こんなにも何もできないのか」という無力さを感じました。

施設は、駅付近に寺小屋のようなものを置き、ストリートチルドレンに対して空き時間に訪れるよう呼びかけていた別のNGOと連携を取っていたので、あとから考えると脱走した子どもの状況を把握しながら、子どもの自主性を尊重してゆっくりと働きかけを行っていたのだと思います。

でもその時の私は、子どもたちの問題へどう対応することが正解かわからず、もやもやしていました。完全に子どもが働くことをやめるのは無理なのではないか、とも当時は思っていました。

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最終更新:5/8(月) 14:42
オルタナ

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