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「逃げ恥」に学ぶ、呪いの人間関係から脱却するヒント(キャリアコンサルタント/産業カウンセラー 朝生容子)

5/8(月) 6:47配信

シェアーズカフェ・オンライン

この4月から、新しい環境で過ごしている方も多いのではないでしょうか。そこで出会った新しい人間関係に、いらいらしたり悩んだりしている人も少なからずいらっしゃると思います。

昨年末にドラマ化して大ヒットした漫画、「逃げるは恥だが役に立つ(以下、「逃げ恥」)に照らしながら、人間関係を築く上での注意点について考えていきたいと思います。

■「逃げ恥」とはどんな物語?
「逃げ恥」をご存知ない方のために、まず簡単にあら筋をご紹介しましょう。(原作漫画とドラマは設定が異なる部分がありますが、ここでは漫画をもとに紹介します)

この作品は、「社会派ラブコメディ」と言われ、雇用や性差別といった、今の日本が抱える問題をあぶりだした点が話題になりました。ドラマが終了したのは昨年末でしたが、漫画ではこの3月に発刊された単行本の9巻をもって完了しています。

主人公は、「みくり」という大学院を卒業したばかりの女性です。就活に失敗し、派遣切りにもあったことから、やむを得ず家事代行業をスタート。そのクライアントとして、35歳の会社員、「平匡さん」と出会います。実家の事情から、みくりは住むところがなくなり、平匡さんと「契約結婚」という形態をとって、同居することになります。

物語では、同居するうちに、二人の間に恋が芽生え、本当の意味での「結婚」に至る過程が描かれています。さらに、未婚でキャリアウーマンの、みくりの伯母である「百合ちゃん」と、平匡さんの会社の後輩の「風見さん」の年の差カップルの話が絡んでいきます。

■ステレオタイプな人物描写を避けた「逃げ恥」
連載終了を機に、エンタメ情報ウェブサイトの「otocoto」で、原作者である海野つなみ氏へのインタビューが掲載されました。ここで、海野氏は「登場人物への色メガネを外したかった」と語っています。

「実際私たちの周りをみると、みくりちゃんのように高学歴だけど就職できない人や、百合ちゃんのように50代ですごく仕事も出来てキレイなのに独身という人がたくさんいます。でもそういう人が漫画で登場すると、百合ちゃんなら“お局キャラ”になっていたり、もしくは自虐的にやけ酒を飲んでいるとか、そういう「キャラ立ち」をさせてしまうし、色メガネを通して描かれることが多かったように思います。でも実際にそういう人たちは、もっと幸せに生きていると思ったし、みんな普通の人たちなのに、どうしてこの人たちが主人公として描かれないのかが不思議だったんです。」
(『逃げ恥』原作者・海野つなみインタビュー【前編】 「otocoto」2017/3/17)

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