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「家族の目が気になる」「集中できない」だけじゃない! 新入社員が在宅勤務を推進できない3大要因

5/8(月) 16:20配信

HARBOR BUSINESS Online

 昨今、日本社会が抱える課題のひとつとして、政府主導で進められている「働き方改革」。少子高齢化による労働人口の減少が避けられないなか、ブラックな長時間労働を減らし、職場の生産性を高めるにはどうしたらよいのか。

 そうした企業の問題点を、最も客観的な立場から冷静に見つめている若手社員は何を思うのか。

 オフィスコンサルティング事業を行う、フロンティアコンサルティングは、全国の若手社員400人を対象に「働き方に関する調査」を実施。全国の社会人1年目から9年目までの会社員(正社員)を対象に、「テレワーク」などに対するデジタル世代ならではの意識を発表、分析している。

◆自宅で会社の仕事ができるは半数以上

 最初の質問は「あなたは自宅で会社の仕事をすることができますか」だ。カルビーや富士通など一部大手企業では、自宅など社外で勤務する「テレワーク」の上限日数の撤廃が大きな話題になっているが、この問いに対して若手社員の回答は以下の通り。

 まず「まったくできない」が45.0%で最も多く、続いて「多少問題はあるが仕事はできる」が29.3%、「問題なく仕事ができる」との回答が25.8%という結果となった。

「多少問題はあるが仕事はできる」「問題なく仕事ができる」と回答した割合が5割を超えた。要因としては、無料Wi-Fiスポットなどの通信環境が全国的に整備されたこと、スマートフォンやデジタルデバイスの発達などが考えられる。とはいえ、いまだに45%は仕事環境は自宅には整っていないようだ。

◆自宅で仕事ができない理由は?

 さらに前の問いで「多少問題はあるが仕事はできる」「まったくできない」と回答した人に対し、「自宅で仕事ができない理由について、当てはまるものをお答えください」(複数回答可)という質問をしてみた。

 その結果、自宅で仕事ができない3大要因には、

第1位:「仕事に必要なソフトや機器が会社にしかないから」(44.4%)

第2位:「仕事に必要な資料やデータが会社にしかないから」(43.4%)

第3位:「自宅のPCや通信環境が充実していないから」(31.3%)

 が挙げられた。

 その一方、

「自宅で仕事をしていると家族の目が気になるから」(6.7%)、「自宅では仕事を阻害する誘惑があるから」(13.5%)、「自宅には自分の書斎やデスクがなく、集中して仕事ができないから」(10.4%)、「子育てや介護などで仕事に集中できないから」(12.5%)

 といった回答は1割前後にとどまった。先程あげた会社や自宅の仕事環境に関する回答とは大きな開きが出た形だ。

 ソフトや機器、あるいは資料やデータなどを社外で使用するのは、企業側のデジタル環境の整備によって解決が可能な範囲内だ。確かに、行き過ぎたテレワークは長時間労働やブラック化を招きかねない。しかし、多様な働き方を推進するなら、クラウド化やシェアオフィスの活用などといった対策も今後必要になるだろう。

【参照】

株式会社フロンティアコンサルティング

「若手社員の働き方に対する意識調査」

<取材・文/HBO取材班>

ハーバー・ビジネス・オンライン