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アウディQ2は最強のモテグルマ? 若手デザイナーが考える若者のためのクルマ

5/9(火) 6:30配信

GQ JAPAN

アウディ ジャパンは4月26日、新型スモールSUV「Q2」を披露した。若者をターゲットにしたというQ2。自身も30代の若さでエクステリア・デザインを担当したマティアス・フィンク氏にその開発秘話を訊いた。

【アウディ Q2の動画とフォトギャラリーはこちら】

■型を破るアウディ

アウディの新しいTVコマーシャル「#型破る」はもうご覧になっただろうか? 一風堂がサラダのようなラーメンを作ったり、スカイダイビング中にチャンバラのまねごとをしたりする、あのコマーシャルである。

これらは、アウディのニューモデル「Q2」をプロモーションするために作られたもの。既存のユーザーよりも若い層をターゲットとし、これまでとは違った発想とデザインで仕立てたのが、新しいコンパクトSUVのQ2なのだ。「#型破る」は、そんなQ2をイメージしてアウディが考え出した造語だという。

去る4月下旬、東京で開かれた発表会にはQ2のエクステリア・デザインを担当したマティアス・フィンク氏が登場し、そのデザインとQ2の世界観について語ってくれた。果たして、新しいQ2は、いまでまのアウディとなにが違うのか? それとも違わないのか? フィンクが語った言葉からQ2の実像を探ってみたい。

アウディの新鋭デザイナーは36歳

「幼い頃は田舎の農場で暮らしていました。外で遊んでいるばかりで、魚を捕って楽しんだりする、そんな子供でした」

フィンクが自分の幼少期について語った。

「もちろん当時の私は、この世界に自動車デザイナーという職業があることさえ知りませんでしたが、クルマは幼い頃からずっと好きでした。あと絵を描くことが本当に楽しくて。この仕事を目指した切っかけは、たしか12歳くらいだったでしょうか。自動車デザイナーになるための大学があることを知って。このとき僕は決めたんです。『よし、将来は自動車デザイナーになるぞ』と……」

その後彼は、工業デザインなどで有名なドイツのプフォルツハイム大学に進学。卒業後は工業デザイン事務所のウェーデルホーフェン・デザインを経て、2012年にアウディに入社した。

Q2のプロジェクトに参加したのは、いまからおよそ5年前、当時30歳のときだったという。ある日、彼のもとにこんな依頼が舞い込んだ。「小さなQモデル(アウディのSUVモデル)のスケッチを描いて欲しい。期限は明日まで」と。

しかもこの話を聞いたのは、フィンク氏がそろそろオフィスを出て自宅に帰ろうとする午後5時頃のことだった。彼はとりあえず帰宅すると、部屋にこもってリクエストされたモデルについてじっと考えを巡らせたという。

「私は、このクルマが若い人たちに向けたモデルになるんだなと漠然と感じていたのですが、ある瞬間、ハッと気がついたんです。このクルマを購入するメイン層は、まさに自分自身じゃないかと。だったら私が欲しいクルマをデザインしようと」

フィンク氏は自宅で散々アイデアを練ると、翌朝すぐにスケッチを描きはじめた。そこで彼が考えた“若者のためのクルマ”とは、一体どんなものだったのだろうか?

■Q2はクルマ以上の存在にもなれる

「彼らはポジティブで生き生きとしています。毎日のプライベート生活を楽しむと同時に、仕事にも打ち込みたいと思っています。その両方は決して別々のことではなく、彼らのなかではひとつのことなんです。そして何よりも自由でありたいと望んでいます。そんな彼らに相応しいのは、俊敏でスポーティかつ使い勝手がよくて、しかもスタイリッシュなクルマなのです」

「たとえば街に買い物にいくならコンパクトなクルマのほうが便利です。ヨーロッパでは路上に縦列駐車する機会が多いから、全長が短いことも大切。いっぽうで機敏で走りのいいクルマに仕上げるにはワイドなほうが有利。また、週末にハイキングなどのアウトドアに出かけるなら車内のスペースが大きいに越したことはありません」

「Q2はこれらすべての条件を満たしています。全長はA3より短く、全高はA3より高い。だから室内スペースはA3よりも広い。おかげで夜の都会に遊びにいくにも、アウトドアに出かけるにも、両親の家を訪ねるにも、どんな目的にも使えるクルマに仕上がりました。若い人たちにとっては完璧なクルマだと思います」

Q2は、クルマとしての成り立ちが若者向けになっているだけでなく、彼らのライフスタイルにもぴったりマッチするという。

「彼らはスマホが好きですよね? 1台あればいつでも何でもできる。そういったツールが若者は好きなんです。Q2のなかでもインターネットに接続して、メールを送ったりフェイスブックをチェックしたりできる。それ以外にもクールな機能がたくさんついています。だから、たしかにタイヤが4つついていて普通のクルマのように見えるけれど、若者にとってQ2はクルマ以上の存在にもなれるんです」

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最終更新:5/9(火) 6:30
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