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マンション水漏れは保険の対象? 引っ越しを強いられる例も

5/9(火) 16:00配信

マネーポストWEB

 マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合、大きな問題になりうるのが水漏れだ。風呂や排水管、洗濯機のホースなどのトラブルが原因となり、自室だけでなく、隣の部屋や下階の部屋までもが水浸しになってしまうということは十分に考えられる。

 賃貸マンションに住んでいる人の多くが、火災保険に加入している。火災保険にも様々な付帯サービスがあるが、多くの場合、火災、落雷、爆発、水害、水漏れなどの損害原因が補償の対象となっている。つまり、水漏れで壁や床が水浸しになってしまった際は、保険が下りるケースが多いのだ。

 しかし、すべての「水漏れ」が補償の対象となるわけではない。水道管や風呂釜など、マンション設備の老朽化が原因で水漏れをしたのであれば対象となるが、住人の過失が原因だった場合は、保険で対応できないケースもあるという。たとえば、水道を出しっぱなしにして放置し、室内に水が溢れてしまった場合や、熱帯魚を飼っている水槽を誤って落としてしまった場合などは、保険の対象とならないこともあるのだ。

 保険に関する手続きなどは、基本的には大家もしくはマンションの管理会社が行う。もしも水漏れが生じた場合は、まず大家か管理会社に連絡すべきだろう。

水漏れが発生したら事実上引っ越ししかない?

 火災保険で補償することができる「水漏れ」。金銭的には心配しなくてもいいかもしれないが、問題はかなり深刻だという。住んでいたマンションで水漏れが発生した経験がある30代男性・Aさんはこう話す。

「ある日、私が住んでいた部屋の風呂場の水道管から水漏れが発生し、下の階の物置が水浸しになってしまったんです。ひとまず、その日は私の部屋の水道の元栓を締めて、水漏れを防いで、翌日水道工事を行ったんですが、それでもまた水漏れが発生しました。原因は風呂の水道管の老朽化でした。風呂場をすべてリフォームしないと根本的な解決に至らないということでした」

 水道の元栓を締めない限りは、下階への水漏れが発生してしまうということで、水が使えない生活を強いられることとなったAさん。結局実家に避難することとなった。

「たまたまだ実家が近くだったから良かったものの、下手をすればホテル住まいを強いられていたかもしれません。最終的に風呂の工事が必要となり、そのまま引っ越すこととなりました」(Aさん)

 男性が住んでいたのは、築40年以上のマンション。男性に過失はなく、水漏れの原因は設備の老朽化だった。

「水漏れ被害に対する損賠賠償や工事費などについては、1円も払っていません。ただ、水漏れが原因で引っ越しすることになったからといって、引っ越しの費用のいくらかを大家さんが負担してくれるということもありませんでした」(Aさん)

 金銭トラブルは回避できても、引っ越す羽目になる可能性は否定できないのが「水漏れ」。特に古いマンションの場合は、そういった危険性があることを覚えておいたほうがいいかもしれない。

最終更新:5/9(火) 16:00
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