ここから本文です

竹内涼真、朝ドラ“イケメン枠”に抜擢! 『帝一の國』などで見せた“爽やか青年”という武器

5/9(火) 6:00配信

リアルサウンド

 菅田将暉を主演に、野村周平や志尊淳といった人気俳優を集めた学園コメディ『帝一の國』。唐沢寿明主演、窪田正孝共演の熱血バディもの『ラストコップ THE MOVIE』。話題の2作ともに出演しているのが竹内涼真だ。まもなくNHKの連続テレビ小説『ひよっこ』にも登場する竹内が持つ、他にない魅力を探る。

竹内涼真写真

 2013年にモデルオーディションでグランプリに輝き、芸能界入りを果たした竹内は、早くも翌14年に『仮面ライダードライブ』で主演に抜擢。同作は、平成仮面ライダーの中でも、“車に乗った”仮面ライダーということで特に異色の存在であり、スタート前から大きな注目を集めた。

 新人ながら堂々と主演を務め上げ、見事、子どもたちのヒーローとなり、ママ世代からの支持も得た竹内。しかし刑事という役柄からくる生真面目なスーツ姿、当時21歳とは思えぬ落ち着きぶりから、新人時代らしい危うげな輝きよりも、作品に“しっくりくる”印象が残った。にじみ出る竹内の人柄の良さゆえんだが、竹内にはもっと大きな魅力があるのでは? とも思わせた。

 その後、『下町ロケット』(TBS系)や『時をかける少女』(日本テレビ系)などに出演していった竹内は、土屋太鳳主演の映画『青空エール』でいわゆるキラキラ映画に挑戦する。ここで甲子園を目指す野球部員の山田大介を好演。185センチの長身で、東京ヴェルディユースに所属した経歴のある竹内にぴったりのキャラクターである。

 三木孝浩監督らしい光あふれる映像に置かれた竹内は、ここでフレッシュな空気を放ってみせ、同時に、キラキラ映画においても、そこに留まらない竹内自身の強みがあることを発揮し始める。“しっくり”以上の、老若男女を問わずに受け入れられる「かっこよさ」が、はっきりと顔を出していく。

 竹内には嫌味がない。クセがないともいえる。それは役者という職業上、ハンデにもなりうるが、竹内のクセのなさには迷いのない芯があり、個性として浮き出る強さを持つ。矛盾した物言いだが、「クセのない強さ」があるのだ。

 そして公開中の『帝一の國』で、我の強い共演陣のなかにあって、竹内は超名門私立高校に外部生として入学した大鷹弾として圧倒的な爽やかさを携えて立つ。周囲が強烈なキャラクターを演じれば演じるほど、竹内の爽やかさが際立ってくる。嫌味のない個性が、コメディという世界観、キャラ立ちした共演者によって昇華した。

 さらに日テレ×Hulu共同製作ドラマシリーズ『THE LAST COP/ラストコップ』の映画版『ラストコップ THE MOVIE』で、ドラマに引き続き、竹内は新たな引き出しを見せている。藤木直人が演じる刑事・松浦聡の部下である若山省吾として、当初はイメージの枠内に留まっていた。しかし唐沢扮する京極浩介のパワーが作品自体を大きく成長させ、窪田や藤木の役柄同様、若山も変化。“キモ山”と呼ばれる弾けるキャラへと変貌した竹内は、映画版でさらなるキモっぷりを楽しそうに演じている。

 しかしここでも竹内は、ならではの強みを失わない。“キモ山”と言われているにも関わらず、やはり爽やかなのである。いくら京極伝授のコマネチを繰り出そうと、桜井日奈子が演じる三島菜々子にキモアピールを続けても。「キモ山~」と呼ばれながら小学生たちを引き連れ、走っていく姿は、どこまでもすがすがしい。それを、キモさをきっちり出しつつ、成り立たせている。

 役者として、幅のある演技をしたいと思うのは自然なことであるし、カメレオン俳優に憧れる若手俳優は多い。しかし、唯一の色というのも何物にも代えがたい魅力だ。竹内には、さまざまな色と共存しながら、発色し続ける“真っ白”なパワーがある。クセのない爽やか青年であることこそが、最大の武器。30代、40代になっても、この爽やかさを失わずにいることを願う。

望月ふみ