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四季とつきあうための「習わし」。梅雨入り前に「ダニ送り」を、現代版しきたりに!

5/9(火) 17:30配信

OurAge

「殺虫剤や化学薬剤などがなかったころ、稲作に害をもたらす虫を払う『虫送り』という行事が、各地で行われていました。昔は害虫は悪霊のしわざだと考えられていましたから、悪霊をはらうように、藁人形を持って行列し、鉦かねや太鼓を鳴らして村境まで送っていく儀礼だったそうです」と教えてくれたのは、生活研究家の阿部絢子さん。

現在では化学的な薬剤が多く出回り、殺虫剤もあることから、そんな稲作での「虫送り」行事は影を潜めた。

「代わって登場してきたのが、家に棲息する害虫、ダニ類です。近年、ダニがアレルギー性疾患の原因といわれていますが、それは機密性が高くなった住宅事情、共働きによる家事事情などから、ダニが棲息しやすい環境になったからのようです。梅雨入りになる前に、『虫送り』ではありませんが、『ダニ送り』を現代版しきたりとしたいものです」

それには、梅雨前の晴天の日をダニ送り日に決めるといい、と阿部さん。
「ダニが棲息しやすい場所は布団など寝具類です。ここを中心に送り出します。その日は、まず家の窓をすべて開け放ち、風を通します。次に布団を風に当てるように外に干します。干す時間は午前9時から午後3時ごろまで、じっくりと風に当てます」

もし、洗える布団であれば、ぜひ洗濯機で丸洗いを。ベッドなら、マットレスにも風を通そう。
「マットを上げ、下に空き缶などを置き通気します。そして、部屋の隅のホコリを掃除機やブラシでシッカリと除去します。干し上げた布団を取り込んだら、ゆっくりと掃除機をかけ、布団に棲息するダニを送り出していきます」

毎年、行うことでダニが少なくなり、アレルギーの心配が少なくなるそうだ。
「季節を感じることは、充足した暮らしをおくることです。暮らしに変化をつけるためにも、季節の行事、季節を愛でる工夫を、暮らしに取り入れてみてほしいものです」

最終更新:5/9(火) 17:30
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