ここから本文です

もうガムは噛まない。DeNA梶谷隆幸が自身を語るロングインタビュー

5/9(火) 8:00配信

webスポルティーバ

 4月28日、広島戦の初回、横浜DeNAベイスターズの梶谷隆幸はライトスタンドの最上段に、その時点でセ・リーグ最多となる5本目の本塁打を放った。

【写真】DeNAの新外国人投手たちを、目利きの解説者はこう診断する…

「もうあとちょっとで筒香に抜かれますんで。そこは僕の仕事じゃないので、ゴウに任せます」

 お立ち台での梶谷の姿からは、チームの主力としての貫禄すら漂うようになった。

 今シーズン、梶谷の雰囲気が違うと感じる。

 開幕から2番、現在は3番に入り、打率こそやや物足りないが好調を維持。本来の調子ではなかった筒香嘉智の分までホセ・ロペスと共に打線を引っ張っているが、今季の”違い”は調子の良し悪しという類(たぐい)のものではない。

 感覚的な説明でしかないのが申し訳ないのだが、今シーズンの梶谷は実に楽しそうに野球をするのだ。その変化は沖縄キャンプから見て取れた。梶谷の熱烈なファンに練習中の写真を見せてもらったのだが、そこに映る梶谷の表情は、打球を追い掛けているときですら微笑みがこぼれている。どちらかといえば黙々と野球をやる印象があった梶谷に何があったのか。その心の内を聞いてみたくなった。

「自分では何も変わってないと思うんですけどね。ただ、周りからは顔つきが変わったねとか、言うことが大人になったなんてことをちょくちょく言われます。まぁ、年を取ったってことですかね。体の方も昔はぶっ通しで12時間ぐらい寝れていたのが2~3回は目が覚めますし(笑)。精神的な面でも……まぁ、なかなか人には経験できない、いろんな経験をさせてもらいましたからね。変わってきたものはあると思いますよ」

 昨年、CSに初めて出場した横浜DeNAベイスターズ。その中心には豪打をふるう4番・筒香の姿と、攻走守にわたり存在感を発揮する梶谷の姿があった。

 2012年──。「梶・筒」の2枚看板はベイスターズの希望だった。余りある才能を持ちながら、あと一歩突き抜けることができなかった2人。5年の月日を経て、筒香は今やチームだけでなく、日本一の4番打者に成長した。一方の梶谷は低迷する時期もあったが、2013年8月に突如として覚醒。来る球すべてライトスタンドに放り込むような鬼神の如き打撃は、シーズン終了までの51 試合で打率360、16本塁打を記録し、小久保裕紀監督初陣の日本代表にも選出されて、一躍ベイスターズの主力となった。

 しかし、その年以降、梶谷は「トリプルスリーに最も近い男」と言われながら殻を破り切れず、好調時は手のつけられない状態になるものの、1年トータルでの結果を見れば、思い描いたような姿にはなれていない。

1/4ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
4月13日発売

定価 本体1,472円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 平昌への道』
■ヘルシンキの激闘
■宇野昌磨、本田真凜ほか