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1才過ぎて言葉が出ない。「うちの子、大丈夫?」気になったときの働きかけ方法は?

5/9(火) 11:00配信

ダ・ヴィンチニュース

■1才すぎてまだ初語が出ていない子は半数近く

 泣くだけだった赤ちゃんが、「ママ」「パパ」「はい、どうぞ」などと話し始める日はいつだろう。想像するだけでワクワクする、という人も多いだろう。

 期待が大きいせいか、1才になっても初語(生まれて初めて話す意味のある言葉)が出ないと不安になるという人は少なくない。「これはワンワンだよ」「ママっていってごらん、マ・マ!」などと教えたくなるのも親心というものだ。

 しかし、焦る必要はない。赤ちゃんの言葉の研究で知られるNTTコミュニケーション科学基礎研究所主任研究員の小林哲生さんによると、1才で初語が出ている子は半数程度にすぎない。生後12カ月(満1才)の子どもは何語話すことができるのかを調べた結果、46%の子どもが「ゼロ」だった。1語だけの子は12%、2語という子も11%。「なーんだ、そんなものか」と胸をなでおろす人も多いのではないだろうか。

■頭の中にためこんだ言葉があふれるように出て来る!

 待望の初語が出たとしても、どんどん話すようになるケースはまれだ。しばらくの間は1週間に1語程度しか新しい語は出てこないと小林さんは話す。

「1才台前半は、おもに頭の中にどんどん言葉をためこむ時期なのです。初語の出ていない子でも、『バナナとって』と言うと持ってきたり、『ポイしてね』というとゴミ箱に入れたりします。『バナナ』『取って』『ポイ』を知っているということです。言葉には出せないけど、理解はしている。こういう『理解語』はどんどん増えているはずです」

 こうして赤ちゃんの頭にたくさんの言葉がたまっていくと、あるとき、あふれるように言葉が出てくる。これを専門用語で「語彙爆発(ごいばくはつ)」というのだそうだ。言い得て妙である。

「語彙爆発は平均的にはだいたい1才8カ月前後にくるものです。私たちのデータでは,話せる語が40個程度になると、語彙爆発が起きます。『ママ、だっこ』『バナナ、たべる』など二語文も出てきますが、すらすら話すのはもっと先の3才以降です」

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