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朴槿恵前大統領と財閥系企業の関係は? 彼女が青瓦台ですごした4年間とは?『朴槿恵 心を操られた大統領』著者インタビュー【後編】

5/9(火) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 およそ40年にわたり崔太敏・崔順実の親子に支配され、その結果罷免され検察に起訴された朴槿恵前大統領と、彼女が青瓦台で過ごした4年間とはなんだったのか。

納得づくだった、財閥系企業

 朴槿恵は現在、約56億円の収賄の罪に問われている。その金は崔順実がマネーロンダリングのために利用していたスポーツ財団などに流れていたが、なぜ世界企業を標榜するサムスングループのサムスン電子は、みすみす大金を渡していたのか。『朴槿恵 心を操られた大統領』(文藝春秋)著者の金香清さんに問うと、こんな答えが返ってきた。

「事情を知らずに青瓦台(韓国政府)に付け込まれたのではなく、わかった上で渡していたと思います。サムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長が2014年に心筋梗塞で倒れて以降、長男の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が実質グループのトップにいます。15年にサムスンはグループ会社の合併を行ったのですが、それはグループ内での李在鎔の支配力を強めるためだったとされています。その際、政権の力が必要だったわけですが、サムスンは崔順実に絡む事業に寄付をすることが、最も朴槿恵の気持ちを掴むのに早道だと判断したのかもしれません」

追及した人は、ことごとく不運に見舞われた

 まさに「損して得取る」ためだったと考えられるが、サムスングループは朴槿恵政権を調べあげ、誰にどう近づけばいいかを熟知していたとの噂もあるそうだ。崔親子は長らく朴槿恵に寄生していたのに、なぜ2016年秋まで問題にならなかったのだろうか?

「2016年7月にケーブルテレビチャンネルのTV朝鮮が、崔順実が深く関わるスポーツ文化財団のミル財団に、わずか2か月で50億円近い寄付が集まったことを報道しました。TV朝鮮は報道する1年以上前から、朴槿恵と崔順実の関係と不正の証拠を掴んでいました。2016年7月に崔順実に直撃インタビューもしていますが、これが放送されたのは3か月後の10月に入ってから。その理由は『何が問題なのか』と尻すぼみにならないように時期を待っていたことと、報道が潰されないように慎重に取材を重ねていたからです。

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