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【AI:人工知能】「シンギュラリティ」後、私たちはどう生きるのか? 生活や仕事はどう変わるのか?

5/9(火) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 AIの進化が目覚ましい。2045年頃には、全人類の知能を超えるAIが誕生する「シンギュラリティ」が起こるともいわれる。今から約30年後、私たちの生活はどのように変わっているのだろうか。AI関連書から探ってみたい。

 未来は過去からある程度予測できる。『AI経営で会社は甦る』(冨山 和彦/文藝春秋)は、過去のデジタル革命から、ビジネスにおいて「稼ぐ」構造が根こそぎ変わると予測する。少なくともイノベーションの大波が引くまでは、製品やサービスはもちろんビジネスモデルレベルでも、次から次へと新たなものが登場しては、一部が残り大半が淘汰される「ビジネスサイクルの短命化」現象が続く。製品・サービス・機能は標準化・モジュラー化が飛躍的に進み、激しい社会変化で大きなリスクを抱えにくいベンチャーなど“小さく・若い”存在の優位性が向上するという。

 今後、世界的にますますAIが導入される中、ビジネスにおいて最も勝機があるのは日本だという。世界で唯一、日本だけが国の総意としてAI導入に積極的にチャレンジできるからだ。欧米などの先進国では、サービス産業や工場労働といったローカルな産業は、じつは人手不足に陥っているわけではない。そこに移民がなだれ込んでいるので、仕事の奪い合いになっている。そのため、人々が「AIに仕事を奪われるかもしれない」という警戒心が強い。国を挙げてAIの導入を推進しにくい状況になっているという。

 一方で、日本では雇用の8割がローカルな産業を中心とした経済圏で、本当に深刻な人手不足の状況にある。そのため、国は誰に遠慮することもなく、AIの導入を推進し、生産性を高めていくことができる。ちなみに、発展途上国では、人を使ったほうが安いし、新興国でもまだ自動化に対するニーズはそこまで高くない、という。

「稼ぐ」構造が変わることと、AIを推進しやすいという両面から、日本の経営が、変化の時代の鍵を握ることになるかもしれない。

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