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ベリリウム振動板を使って40kHz再生を実現したU1万円の密閉式ヘッドホン『DN-914311』

5/10(水) 6:30配信

@DIME

■Introduction

上海問屋は大口径φ45mmのベリリウム振動板を採用して、20Hz~40kHzのワイドな再生周波数帯域を誇るハイレゾ対応密閉式ヘッドホン『DN-914311』を発売した。価格は8999円(税込)とハイコスパだ。ベリリウムは音速が早く、内部損失が大きいためスピーカーの振動板にも使われたが、その扱いにくい性質から、チタンやアルミ、マグネシウム、ボロンなどに取って代わられた。ところが最近、ヘッドホンの振動板として2モデルに搭載された。マッハ36のベリリウムコート振動板をアピールしたマクセル『MXH-MD5000』、そしてピュアベリリウム振動板を採用したハイエンドのFOCAL『UTOPIA』である。『UTOPIA』はヘッドフォン祭で聴いて平面駆動型のような広々とした音場感と魅力的な音質に魅了された。ちなみにお値段はe☆イヤホンで56万3760円(税込)である。

【写真】ベリリウム振動板を使って40kHz再生を実現したU1万円の密閉式ヘッドホン『DN-914311』

『DN-914311』は感度95dB、インピーダンス32Ω、最大出力80mW、リケーブル対応でヘッドホン側の端子はφ3.5mm3pinを採用。付属ケーブルは長さ1.55m、肌触りのいいレザー調イヤーパッドを採用している。

■Impression

このヘッドホン、装着感は非常にいい。楕円形のイヤーパッドが柔らかく耳にフィットする。重さも256gと密閉式で大型ドライバーを搭載していることを考えると軽い方である。最初に言っておくと私はオープンエアが好きなので密閉式に関しては辛口になる傾向がある。ベリリウム振動板の音は、極めて普通、クセがなくピークやディップも感じられない。リファレンスのPHILIPS『Fidelio X1』と比較すると音場が狭く、高域のヌケがイマイチで、細かい響きが失われて、やや平面的に聞こえる。バランス的には少し低域が強い。解像度は悪くない。シンプルな録音の女性ボーカルを再生すると、音像が近くて大きめだ。この音像には違和感がある。Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends「BUONO!! BUONO!!/THEME FROM LUPIN III 2015~ITALIAN BLUE ver」(48kHz/24bit)は違和感なく楽しめた。

やはりベリリウム振動板を使えば、ワイドレンジでヌケが良くて繊細かつダイナミックな音が出るとは限らず、使いこなしが肝心であることを再確認できた。また40kHzまで再生できるからと言って、ハイレゾの高音質を余さず再現できる訳ではない。『DN-914311』は確かにハイコスパで、そつのないヘッドホンであるが、私には面白みに欠ける。生真面目なモニターヘッドホンを探している人は試聴してみてはいかがだろう。

文/ゴン川野

@DIME編集部

最終更新:5/10(水) 6:30
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