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ロッテは、やはりあのIT企業に球団を売るべきなのか? --- 新田 哲史

5/10(水) 17:18配信

アゴラ

オープン戦で12球団1位だったプロ野球・ロッテが予想外の不振で最下位にあえいでいる。春先にコケるのは珍しくないが、チーム打率が1割台のまま4月を終えたのはリーグ史上50年ぶりというのは、さすがに異常事態だ。

すでに事実上のオーナーである重光昭夫氏(球団オーナー代行)が父や兄との支配権争いを繰り広げたお家騒動の末に、韓国で刑事被告人になっていることが影を落としている。勝つための補強投資も十分でなく、ロッテファンの鬱憤は溜まりに溜まっており、一部のファンからは「やる気のある会社に経営してほしい」という待望論も出始めた。

チーム打率1割台!「連休は“Golden Weak”だった」の声も

ロッテはソフトバンクとの開幕3連戦を全て落とし、期待の両外国人も攻守に渡って精彩を欠いて早々と二軍落ち。首位打者2度の角中が故障で欠場し、WBC帰りのエース石川も全く勝てず、それでいてチーム打率が2割にも届かないという、テレビゲームでも無いような不振。ゴールデンウイーク中の9連戦(4月28日~5月6日)は2勝6敗1分。ネット上では「カモメがカモになった」とか「Golden Weakだった」などとヤジが出る始末。オープン戦当時は、WBCで他球団の主力がいなかったとはいえ、あの時の好調ぶりが嘘のような絶不調ぶりだ。

開幕前にOBの里崎さんが警鐘を鳴らしていた(http://agora-web.jp/archives/2025246.html)が、1992年にオープン戦首位だった時のロッテはシーズンで最下位だった。しかし今年は、その時と比べても投打の不振が尋常でない。92年のチーム打率はリーグ最下位ながら2割4分1厘。同防御率3.82はパ4位。一方、2017年はまだ始まったばかりとはいえ、ともに12球団最下位のチーム打率1割8分5厘、防御率4.38というのは不安が強まるばかりだ。

なお、伝説のプロ野球記録「18連敗」を喫した1998年を想起するファンも多く、あの年もロッテは最下位だったが、意外にもチーム打率はリーグトップの2割7分1厘。防御率はリーグ2位の3.70。そうした過去の最下位シーズンと比べても、2017年の不振が際立っていることがわかるだろう。

ここまでの負けっぷりで、ファンの怒りを買ったのが、本拠地での5月5日のソフトバンク戦だ。八回まで2-0でリードしていながら、九回に2本塁打を浴びて2-3の逆転負け。この2本塁打は、ロッテからソフトバンクに引き抜かれた大砲デスパイネに同点弾を食らうという「資金力の差」を見せつけられただけでなく、売り出し中の高卒4年目・上林に決勝弾を浴びたことで、何年たっても若手のスラッガーを育てきれないロッテとの「育成力の差」まで見せつけられた。これ以上ない屈辱的な敗戦だった。

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最終更新:5/10(水) 17:18
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