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屋外スポーツをする子どもや近視の人は要注意!紫外線を長時間浴び続けるリスクと対処法

5/10(水) 12:10配信

@DIME

 大型連休も過ぎ、紫外線(UV)が気になる季節が到来。紫外線は美白など女性がケアするものだと思っている男性も多いが、紫外線は肌だけではなく眼にも影響を及ぼす。毎日受ける紫外線によって、眼にも“シミ”ができる場合もあるという。

【グラフ】屋外スポーツをする子どもや近視の人は要注意!紫外線を長時間浴び続けるリスクと対処法

 ジョンソン・エンド・ジョンソンメディアセミナーで発表された、金沢医科大学 眼科学講座 佐々木 洋教授による「紫外線が眼に与える影響と対策」について講演の内容を紹介する。

◆日本人は欧米人より眼に浴びる紫外線量が多いのにあまりにも無防備?

 眼が浴びる紫外線の量は冬でも夏の半分ほど浴びており、さらに8時ぐらいから夕方4時まで長時間浴びていて、皮膚と眼では紫外線の浴び方が違う。肌のUV対策は春から秋にかけて、10~14時に集中的に行えばよいが、眼のUV対策は1年中、朝から夕方まで必要だということが、下記の頭頂および眼部の被ばく量のデータからわかる。

 アスファルトと雪面などを想定した反射シートで比較すると、反射シートで紫外線の被ばく量が2倍以上、身長が低い子どもの反射面の眼部被ばく量は大人の1.4倍にもなる。さらに骨格が異なる東洋人と西洋人でも浴びる量に差があり、平坦な顔の東洋人は眼に入ってくる紫外線量が西洋人に比べ1.5~2倍にもなる。紫外線を慢性的に浴びると、結膜充血などの急性障害、眼裂斑、翼状片、核白内障などの慢性障害のような眼の疾患が起こるので紫外線対策がより必要となる。

 サングラスやメガネ、UVカット有りコンタクトレンズのUVカット率を比較すると、メガネでは脇から入る紫外線はカットできないため、鼻側では紫外線が20倍にもなる。UVカット有りのコンタクトレンズは黒目全体をカバーするので、横からの紫外線をほぼカットしてくれることがわかる。ただし白目の一部はコンタクトレンズでもカバーできないので、佐々木教授自身はコンタクトとメガネを両方つけて防御しているとのこと。併用することでUVカットがより効果的になる。

サングラス、メガネ、UVカット有りコンタクトレンズは紫外線からの眼の保護に有効だが、日本ではサングラスはあまりよく思われない印象があること、紫外線に関する目の疾患をどのくらい予防できるかというエビデンスがとても少ないこと、UVカットの目的でのコンタクトレンズ処方は保険適応とならないことなどの理由から、日本人は眼のUVカットに無防備な人が多いのが現状だ。

◆紫外線被ばくによる眼疾患「瞼裂斑」は、屋外スポーツを行う若年層によりリスクがある

 紫外線被ばくによる眼疾患「瞼裂斑」は小学生でも起こる。日本とタンザニアと比較すると紫外線が強くメガネもかけずに長時間屋外にいるタンザニアの子どもは、小学校1年生から9割に瞼裂斑が出ている。紫外線をたくさん浴びていると子どもでも瞼裂斑になりやすく、若年者の瞼裂斑はUV被ばくの指標となる。

 佐々木教授は星稜大学の二十歳前後の、屋内、屋外スポーツを行っている学生223名を対象に、紫外線が眼に及ぼす影響や、UV対策アイテムの有効性などについての調査を行った。瞼裂斑の症状が見られたのは、サッカー、野球、ソフトボールなど屋外スポーツをしている学生が多く、屋内スポーツの学生より、瞼裂斑のリスクが3倍以上あることがわかった。

 屋外スポーツを対象に、裸眼、メガネ、コンタクトレンズ使用歴5年以下と6年以上で分けて調べると、UVカット有りコンタクトを6年以上使っている人は瞼裂斑の割合が低く、UVカット無しのコンタクトはほとんど予防効果がないということもわかった。

 スポーツをする学生はコンタクトレンズが多いが、メガネをかけていればUV被ばくを予防できたにもかかわらず、メガネからUVカット無しのコンタクトを使ったことで、紫外線をメガネの3倍も多く浴びてしまっていることになる。さらに裸眼に比べると、UVカット有りコンタクトレンズ使用では75%近く瞼裂斑のリスクを軽減できることがわかった。屋外スポーツを行っている子どもや学生は将来の眼の疾患になるリスクが高く、UVカット付きのコンタクトレンズがメガネに比べ瞼裂斑の予防にも有効だと調査からわかった。
 
◆強度近視における紫外線のリスク

 日本人の近視、強度近視は増えてきている。特に40代、若年層にも急激に近視が増えており、近視は白内障のリスクになることもわかってきている。近視と眼部紫外線被ばくのリスクについての調査で、近視ではない人と、近視と強度近視(眼軸長が26mm以上)の人が紫外線を浴びたときの核白内障のリスクを調べたデータが以下のものになる。

 近視がない人、弱い近視の人でも長時間UVを浴びていると、浴びていない場合に比べ6倍ほどの白内障になりやすいリスクがある。さらに強度近視の人は短い時間の紫外線被ばくでも近視ではない人に比べるとも3.8倍にもなり、さらに近視が強いうえに長時間紫外線を浴びると、なんと24倍も将来白内障になるリスクがある。

 星稜、金沢、北陸大学の学生の強度近視眼の矯正を調べると、強度近眼の32%はUVカット無しのコンタクトレンズを使用していた。UVカット無しのコンタクトレンズで、長時間屋外スポーツや外での作業をしていると、早いうちから白内障になる可能性がある。

◆コンタクトレンズ選びではUVカット有りは必須条件

 佐々木教授のレポートから、眼の紫外線対策にはUVカット有りのコンタクトレンズが有効だとわかった。コンタクトレンズは視力の矯正用という印象が強いので、UVカットにあまりこだわらないという人も少なくないが、紫外線被ばくから眼を保護するためにも、コンタクトレンズを選ぶ際には、UVカット有りは必須条件と考えた方がいいだろう。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンのコンタクトレンズ「アキュビュー」製品は、すべてUVカットがありUVカット率も高い。他社製品と比較してもこれほど高いカット率を実現できたのは高い技術力にあるという。

「UVカット有りのレンズは製法に秘密がある。コンタクトレンズを成型する際は紫外線を当てて固めるが、コンタクトレンズに付着させるUV吸収剤があると、UVを照射しても固まらないという問題が起こる。アキュビューはその点に技術力を投入して、紫外線とは違う波長で成型することでUV吸収剤を入れても固めることができ、高いUVカット率のコンタクトレンズを実現できた」(ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア カンパニー 丸山 邦夫さん)

【AJの読み】コンタクトレンズの使い始めは中学生ぐらいから?

 中高年はコンタクトレンズやサングラスで紫外線から眼を守る意識が高いが、学生さんはさほど意識していない人が多いのではないか。中学生の息子も視力が落ちてきたため、矯正用のメガネを考えているが、本人はコンタクトレンズを希望しており、今回の紫外線リスクのレポートを聞き、UVカット有りのコンタクトレンズも考慮してもいいと感じた。コンタクトレンズの使い始めの年齢は厳密な線引きはないが、コンタクトレンズは眼科医の検査や処方が必要で、使い方やケアの方法にルールがあるので、ジョンソン・エンド・ジョンソンが無料配布しているパンフレット「中学生・高校生のためのコンタクトレンズガイド」などを参考にして、眼科医に相談するのがベストだろう。

文/阿部 純子

@DIME編集部

最終更新:5/10(水) 12:10
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