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ACL首位通過で、フロンターレが今季のモヤモヤから突き抜けるか

5/11(木) 11:40配信

webスポルティーバ

 5月9日、AFCチャンピオンズリーグのグループリーグ最終節(全6節)が行なわれ、川崎フロンターレがイースタンSC(香港)を4-0で下した。

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 この結果、勝ち点を10に伸ばした川崎のグループリーグ突破が決定。しかも、同じグループのもう1試合、広州恒大(中国)vs水原三星(韓国)の試合が引き分けに終わったことで、川崎は首位通過が決まった(川崎と広州が勝ち点でトップに並び、当該対戦成績のアウェーゴール数で上回った川崎が上位となった)。

 MF中村憲剛も「(決勝トーナメントに)行けるとは思っていたが、まさか1位で行けるとは思っていなかった」と語っていたが、川崎は起こりうる最高の結果を手にすることとなった。

 ACLの本戦に初めて駒を進めたイースタンは、この試合を前に4敗1分けの勝ち点1。総得点1、総失点20という散々な成績でグループ最下位に沈んでおり、すでにグループリーグ敗退が決まっていた。川崎との力の差は明らかで、引いて守りを固めるのが精一杯。どうにか川崎の攻撃を食い止めることはできても、技術的にあまりに拙(つたな)く、得点を奪う可能性は極めて低かったと言わざるをえない。

 確かに、川崎にとっては「勝って当たり前と思われる試合は、すごく難しい。簡単ではない試合だった」(中村)のは事実だろう。勝てば自力で決勝トーナメント進出を決められるという有利さと同時に、「少なからずプレッシャーはあった」と、MF大島僚太も認める。

 だが、鬼木達監督が「点を取る時間が幸運だった」と話すとおり、前半なかば(28分)に先制すると、前半のうち(45分)に2点目を追加。さらには後半開始早々(49、53分)、立て続けに3、4点目を奪えたことで、川崎は落ち着いて試合を進めることができた。

 川崎は今季ACLで煮え切らない試合ばかりが続き、グループリーグ4試合を終えた時点で4引き分け。決勝トーナメント進出が危ぶまれる状況にあった。

 しかし、最後は2連勝での締めくくりに「多少力の差はあったが、プレッシャーがあるなかでしっかり結果を出してくれた」と鬼木監督。DF谷口彰悟は「勝てない、勝てないと言われるなかで、結果的に(引き分けても)負けなかったことがよかった」と振り返った。中村もまた、「4引き分けではあったが、(相次いで)ケガ人も出るなかで、負けなかったからこそ今日につながった」と笑顔を見せ、「チームが一丸となって、みんなでつかんだ突破」と、言葉に力を込めた。

 中村の声が自然と弾むのは、最高の結果を得たからだけではないだろう。内容においても、川崎は徐々に”らしさ”を取り戻し始めている。背番号14の言葉がそれを裏づける。

「本来の”自分たちがボールを持つ”というところに特化しないと、このチームはダメ。(ボールを)持つ、(マークを)外すというところがピンボケになっていたが、丹念にパスをつないで相手を走らせて(疲れさせる)ということが、(4月21日、J1第8節の)清水戦あたりからできてきた」

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