ここから本文です

「まるで経験豊富なベテラン」世界を知る助っ人が見た久保建英の“見えない凄み”

5/11(木) 11:30配信

SOCCER DIGEST Web

「ボールを受けること、ボールを失うことを決して恐れない」(ピーター・ウタカ)

[ルヴァンカップ5節]FC東京 4-3 大宮/5月10日/味スタ
 
 5月3日にトップチームデビューを飾ったばかりの久保建英が、ルヴァンカップ5節の大宮戦で2試合連続の出場機会を得た。
 
 2トップの一角に入った久保のプレー機会は、9分間の出場で3回。85分のファーストプレーでは、中島翔哉がボールを受けた瞬間にゴール前のスペースに動き出すと、スルーパスに合わせてペナルティエリア内左から左足を振り抜いたが、わずかに枠を外してしまう。
 
 直後の86分、89分には中島、ピーター・ウタカとのスムーズな連係で大宮ゴールに迫り、スタンドを沸かせた。この日、4得点を挙げた攻撃を牽引した助っ人によれば、後者のプレーはお互いのイメージが合わなかったという。
 
「久保の前方にスペースがあったので、僕は彼にスペースで受けれるようなパスをしたかった。でも、彼は足もとで要求していたので、少しズレが生じてしまったんだ」
 

【ルヴァンカップ FC東京4-3大宮PHOTO】点の取り合いはFC東京が勝利。久保は途中出場!

 久保自身も試合後、「サイドにいた柳(貴博)選手にパスが出ると思ったので、100パーセントで走っていませんでした。全力で走っていたら、あの中へのスルーパスに届いたと思います」と認めている。しかし、P・ウタカはすかさず「ただ……」と言葉を続ける。
 
「久保にゴールを決めて欲しかったから、パスを意識していた。今日の試合では合わなかったけど、トレーニングや会話を重ねればコンビネーションは良くなっていくと思う。久保にボールを預けることで、彼がゴールを決めた時にもっともっと自信を持てる。次に期待したいね」
 
 ヨーロッパ(ベルギー、デンマーク)やアジア(中国、日本)、さらにはナイジェリア代表としてもプレー経験があるP・ウタカに、改めて「プレーヤー・久保」の印象を聞いてみた。彼の言葉からは久保を「15歳」という振るいにかけず、同じ立場の選手として評価していることが伝わってきた。
 
「久保は才能溢れるヤングプレーヤーだよ。ボールを受けること、ボールを失うことを決して恐れない。まるで経験豊富なベテランのようなプレーをする。彼の存在はFC東京にとって、そして日本のサッカー界にとって非常に大きなものだよ」
 
 大宮戦でトップチーム初ゴールを決めることはできなかった。しかし、5月21日からは日本代表の一員としてU-20ワールドカップに臨む。舞台を世界に移し、どんな活躍を見せてくれるのか。その一挙手一投足が注目される日々はまだ続きそうだ。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

 

最終更新:5/12(金) 11:39
SOCCER DIGEST Web