ここから本文です

食通俳優・中尾彬 ワンタン、羊肉の名店を熱く語る

5/12(金) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 中国から入ってきて日本に浸透した文化のひとつに「食」が挙げられる。以来、独自の発展を遂げた「日本の中華料理」が持つ、本場の中華にない魅力を、芸能界きっての食通である中尾彬氏に聞いた。

 * * *
 食いしん坊なので、年に1度はかみさん(池波志乃)を連れて、海外まで食道楽に出かけます。かみさんは中華料理が大好きなので、四川の本場・成都などをよく訪れますね。

 ちょうど先日は4日間、台北を旅行しました。仕事ではなく、うまいものを食べるだけの旅。日本では1日2食だけど、旅行するときには事前にスケジュールを決めておいて、朝昼晩と3食きっちり食べます。余談だけど、おいしい店には必ずかみさんを連れていくべきです。

 夫の満足げな食べっぷりを見た妻は「ウチの旦那はこういうのが好きなのか」と思い“らしきもの”を料理するようになる。すると男は食事を目当てにして、自宅に帰るようになるんです(笑)。

 中華料理の魅力は四季感がなく、1年中同じ味を楽しめることです。旬の味覚が味わえる日本料理とは、また違った素晴らしさがある。中華は鍋で熱する料理が多く、全宇宙が鍋の中に入っているようなダイナミックさも大好きです。

 本場の中華料理は北京、上海、四川、広東の4大料理のほかにも地域によって細かく分かれていて、それぞれの地域ごとに使用する醤や山椒、胡椒などの香辛料に強いこだわりがあり、味もずいぶん異なります。

 日本が便利なのは、そのすべてを国内で食べられること。例えば広東料理では、東京・四谷にある「嘉賓(かひん)」のワンタンが絶品です。

 ベロンとした皮の中に豚肉やプリッとしたエビの身などの具がたっぷり詰まっていて、一口食べると「ウ~ン」と唸ってしまう。ワンタンは「雲を呑む(雲呑)」と書くけど、本当に雲を呑んだ気になります。

 中国の内陸地で盛んな骨付き羊肉も、日本にいながら食べられます。私は相撲が好きなので、東京・新橋にある「モンゴリアン・チャイニーズBAO」を訪れると白鵬関になった気分で骨付き羊肉に齧りつきます。

1/2ページ