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「更年期治療とHRT」疑問を一挙解決! [おとなスタイル]

5/12(金) 9:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

更年期症状の治療に選ばれるHRT(ホルモン補充療法)。
HRTとは不足した女性ホルモンを補う治療法。更年期の治療には漢方やサプリメントもありますが、女性ホルモンそのものを増やすのはHRTだけです。
更年期に起こる心身の不調は、卵巣からのホルモン分泌が急激に低下することが原因。ゆえに、もともとあった女性ホルモンを補うことで総合的によくなりやすいというメリットがあります。
さらにプラスアルファのメリットとして、将来の動脈硬化や骨粗鬆症、認知症などの病気を予防する効果も期待ができます。
しかし一般女性の間ではまだまだ普及率が上がらないHRT。今回は、始める時期や続ける期間、飲み方までHRTの疑問を解決していきましょう。

Q1.まだ月経があります。HRTを始める時期はいつがいいですか?

A.つらい症状を感じていたら閉経を待たずに婦人科へ。

月経がある人でも更年期障害の自覚症状があり、エストロゲン値が低い場合はHRTを受けられます。また、それほど数値が下がっていなくても、症状がつらいと感じる場合は使い始めてOK。閉経前の女性の場合は、エストロゲンのみの投与、または低用量ピルという選択肢もあります。閉経年齢やホルモン状態は個人差が大きいので、HRTを開始するのに適した時期は人によって違います。更年期の診療実績のある婦人科に相談してみましょう。

Q2.閉経後から、私は3年たってしまいました。始めるのは遅いですか?

A.始めるのは可能。動脈硬化がないかチェックは必要です。

一般的には、50代で閉経後、できるだけ早く始めたほうが安全性も効果も高いとされています。年齢を重ねて血管が硬くなってからでは、メリットが減少してしまうからです。また、60歳以上は慎重投与とされていますが、微量でも骨量維持には有効だし、膣の乾燥感や不快症状がある場合には局所作用の膣剤に切り替えるなど、薬剤や量を変えながら続けることはできます。健康状態にもよるので、経験豊富な医師に相談を。

Q3.HRTを始めたらやめられなくなりそうな気がします。

A.自分の意志でやめられます。長く続ける人がいるのも事実。

主治医と相談しながら、オーダーメイドのようにできるのがHRTのいいところ。一度やめて、また再開するのも、量を減らしたり、間隔をあけたりしながらやめていくのも自由で、やめたいときにやめられます。長期に続ける人も少なくありません。ヨーロッパでは骨粗鬆症の予防や快適な性生活のために一生続ける女性も多いのです。元気に仕事を続けたいという理由で、60~70代になっても続けている人もいます。

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