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「牛乳は悪者」という都市伝説

5/12(金) 13:10配信

ハーパーズ バザー・オンライン

スターバックスなどのコーヒースタンドでカフェオレやカプチーノを頼むとき、あなたはミルク(牛乳)派だろうか、それともソイ(豆乳)派だろうか? 農林水産省の傘下にある調査機関のJC総研が2015年に発表した『畜産物等の消費行動に関する調査結果』によると、家で使用する食材において牛乳の消費が前回の調査に比べて71.0%から67.9%に減少し、「ほとんど牛乳を飲まない」と答えた人がなんと20.9%もいたという。

事実誤認も多い牛乳有害説。カルシウム量は豆乳より牛乳のほうが断然多いのです

このところ、牛乳の消費は年々減少している。代わりに女性たちの間では豆乳支持者が増え、豆乳以外にもライスミルクやアーモンドミルクなど、通称“第三のミルク”と呼ばれるものまで登場し人気を集めている。なぜ、牛乳の人気はこんなにも落ちてしまったのだろうか。

「牛乳」とインターネットで検索してみると、「アレルギーを悪化させる」「お腹がゆるくなる」「ダイエットするなら豆乳がいい」「牛乳を飲むと逆に胃が弱くなる」……と、牛乳有害説があれこれ出てくる。逆に豆乳や第三のミルクは、低カロリーで大豆イソフラボンも摂れて女性にいいと賛美されている。はたして、本当に牛乳は有害なのだろうか?

有害説のきっかけを探ってみると、某医師の人気著書に「牛乳有害説」が展開され、その影響を受けて今や学校給食などにも影響が出ているという。「体によいとされていた牛乳が実は体に悪い、と逆説的な話は意外性があり、人は夢中になるのかもしれません。でも牛乳有害説を読んでみると、事実誤認がいくつもありました」というのは、『「食べもの情報」ウソ・ホント』(講談社刊)の著者である群馬大学名誉教授の高橋久仁子先生だ。牛乳有害説で根深い3つの説を先生に解説してもらった。

1. 牛乳を飲むとアレルギーになる

「牛乳アレルギーは、牛乳がアレルゲンになる体質の人だけで、すべての人がなるわけではありません。お腹がゴロゴロするのはアレルギーではなく、乳糖不耐症。牛乳アレルギーは成長するにつれて改善する人もいます」

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