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アウディ Q2に日本で乗った──ひと味ちがうコンパクトSUVが登場!

5/12(金) 21:31配信

GQ JAPAN

斬新なスタイリングが早くも話題になっているアウディのニューモデル、Q2。MINIのライバルとも目される新しいコンセプトのSUVに試乗した。

【アウディ Q2のフォトギャラリーはこちら】

■いまっぽいクルマ

アウディ Q2が2017年4月、ついに日本上陸。2016年に欧州で発表され、話題を呼んできたモデルだ。特徴はハッチバックともSUVとも定義できない斬新なスタイリングにある。アウディジャパンでは「#型破る」というタグラインを作ったQ2。たしかに型にはまるのを嫌う自動車好きにとって、大きな魅力をもったスタイリングである。

シャシーはA3と共通。パッケージングのよさがQ2にも活かされている。日本では1リッター3気筒と1.4リッター4気筒の前輪駆動版を導入する。当初市場に出るのは1.4 TFSI cylinder on demand sport。3気筒の1.0 TFSIは遅れての登場となる。

試乗車は「ファーストエディション」だった。スポーツサスペンションやアンビエントライティング機能などを備えた限定仕様だ。全長4200mmに対して全高は1530mm。機械式駐車場にも入る高さだが、全長をコンパクトに抑えた分、トールボーイスタイルを強調した感じで悪くない。

「ポリゴン(多角形)をモチーフにした」とアウディが謳うのが、Q2のスタイリングの特徴だ。デザインコンシャスなアウディらしく、他に類のない仕上がりが大きく目を惹く。とりわけアウディ・ファンなら気になるのが、輪郭が新しくなったフロントグリル。それにドアの下あたりの、そぎ落としたようなキャラクターラインだろう。

スタイリングに関しては、もうひとつ大きな特徴がある。これまで「6ライトウインドウ」と呼び、後席用ドア背後のリアクォーターピラーにも窓を設けてきたスタイルを捨てたことだ。リアクォーターピラーを太く見せることで若々しいスポーティさを強調。そこをボディとは別の色やマテリアルで仕上げた「ブレード」を取り付けた仕様もある。

かつてチューリッヒでの国際試乗会では、リアクォーターピラーにイラストなどを載せる提案もあると聞いた。クルマ自体がグラフィティのキャンバスになるとしたら、いまっぽくて、おもしろいアイディアだ。

日本では2017年6月に発売予定のアウディ Q2。さっそくドライブしてみたが、乗った印象は意外なものだった。

■Q2の強力なライバルたち

試乗したのは1.4TFSI cylinder on demand sportのファーストエディション。1394ccの4気筒エンジンで、110kW(150ps)の最高出力と250Nmの最大トルクを持つ。さらなる特徴は、シリンダーオンデマンド(COD)システムを備えているところにある。CODシステムは省燃費の新技術だ。

エンジン回転1400rpmから3200rpmの間で無負荷走行(アクセルペダルを踏み込んでいない状態)時に作動し、第2と第3シリンダーを休止する。同時に第1と第4シリンダーではバルブの作動ポイントを変更。燃焼消費を抑えると同時に、運転効率の向上を目指している。COD作動時は、回転計内のバーグラフが緑になることで知れる。2気筒になってもとくに振動が増すことはなく、ドライバーはまず気がつかないだろう。

エンジンフィールはそれほどスポーティではないが、回転に応じてトルクはしっかり出る。低回転域から力たっぷりというより、エンジンを回して走るほうがより楽しい。意外といえば意外かもしれないが、クルマは活発というより、どちらかというとしっとり系。乗り心地はやや硬めだが、高速道路では快適。落ち着いた雰囲気が印象的である。

のちに85kW(116ps)の999cc3気筒ユニットが追加される予定だ。海外で乗った経験からすると、日常的な使いやすさの点で1.4リッター版のほうに分があるという記憶がある。1.0TFSI(299万円~)と1.4TFSI cylinder on demand sport(405万円)の2本立て。MINI クロスオーバー(386万円~)の強力なライバルになりそうだ。

スタイル的にいうとトヨタの最新のベストセラー、C-HR(251万6400円~)とも競合関係が成立するかもしれない。上記のライバルは4WDもラインナップしていたり、燃費に優れるディーゼルやハイブリッドのパワートレインもセリングポイントだ。

アウディ Q2はガソリンエンジン(燃費はリッター17.9kmと発表されている)に前輪駆動の組み合わせのみ。シャレたスタイルの都市型コンパクトカーを求める層にはぴったりだ。

文・小川フミオ 写真・荒川正幸

最終更新:5/12(金) 21:31
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