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悪事の限りを尽くしたPTA会長…不倫、横領、個人情報流出も【暴走PTA事件簿】

5/12(金) 9:00配信

週刊SPA!

 千葉でベトナム人少女が誘拐され、殺害された事件でクローズアップされたPTA。そもそもPTAとは子供たちの学校生活を支えるボランティア団体なのだが、その内情はまるで異なることが多々あるようだ。都内に住む、中学生と高校生の二児の母であるNさん(40代)はPTA活動について話してくれた。

「そもそもPTAなんか、誰もやりたがらないんですよ。だからもう、押し付け合い。それでも、学年に1人、2人は変わった人がいて、やりたがりさんがいるんですよ。だから、毎年その人がPTAをやってましたね。それはそれで楽なんですが、そういう人ってなんだかしんないけど偉そうなんですよ。私はPTAやってんのよ!みたいな」

 そんなNさんだが、長男が小学生の頃にPTAを巡ってちょっとした事件が起きた。

「PTAの会費を使って、先生も交え飲み会をやってたんです。でも、まぁ、大半の父兄の方はやりたくないこと押しつけてた負い目みたいなのもあるし、いろいろやってくれてるからそのくらいいいじゃんみたいな感じだったんです。でも、それを知ったある父兄の方が『PTAの会費で飲み会はおかしい』って言い出して、収支報告出せ! 飲み会に使ったカネは横領だ!って言い始めてものすごい揉めたんです。確かにあんまり良くないことですけど、負い目はあるしそのくらいは……ってみんな思ってたら、飲み会の場所がけっこう高い焼肉屋さんだったり、飲み会どころか温泉旅行に行ったりしてたのがボロボロ出てきちゃったんです」

 結局、PTAの役員たちがお金を返納することでコトは大事にならずに済んだという。だが、こうしたPTA絡みの不祥事は山ほどあるようだ。

◆不倫、横領、個人情報流出も……悪事の限りを尽くしたPTA会長

 都内の小学校で教員をする江藤雅史さん(仮名・40代)も強烈なエピソードを語ってくれた。

「以前いた小学校のPTA会長はやりたい放題した挙げ句に最後は夜逃げするという本当にロクデナシでした」

 PTA会長をしていたのは青木(仮名)という、当時40代の男。飲食店を経営し、男児がその小学校に通っていた。

「飲食店とは、ずばりスナックのようなバー。水商売をやってる方特有のアタリの良さと話術ですっかりみんな信用してしまったんです。九州出身で、性格は豪放。ものごとをズバズバ言うので、リーダーシップと勘違いしてしまった。PTAの活動も子供の小学校入学から熱心に行っていたので、会長になるときには誰からも『お願いします!』みたいな空気が漂ってました」

 会長となりPTAの実権を握ると、青木は本性を現した。

「会合と称した飲み会の最後は青木の店に行くようになったんです。そして、役員のおかあさんと不倫です。青木は男らしい彫りの深い顔で、なおかつ豪放な性格。おまけに水商売をやっているので、会話がうまい。私が知る限り、おかあさんは2人“食われ”ています」

 青木の店に通っていた、常連客の男性にも話を聞くことができた。

「マスターは元々、九州で日掛け金融や自動車金融という表だけどいわくつきの業界で仕事をやっていたんですよ。まぁ、フツーの人からしたら堅気じゃないですよね。マスターによればいろいろやらかして、東京に逃げてきて奥さんと知り合い、転がり込んだんですよ。その奥さんには連れ子があって、だからマスターと子供は血縁関係はなかったはずです。PTAの会長やるって聞いた時はたまげましたね。なんでそんな面倒くさいことすんの?って聞いたら、『オレの経歴に箔が付く』って本気で言ってました。お店にはPTAで一緒にいろいろやってるっていう女性がよく来てましたね。『おかあさんたちはチョロい』なんて言ってたこともあります」

 実はこの頃、青木の店は火の車状態。経営は傾いていたという。常連男性は続ける。

「PTAの会長になってしばらくは羽振りが良かったんですよ。PTA関係の人が飲みに来るようになったから。でも、すぐにその“バブル”は終わって、ある日僕にこんなことを言ったんですよ。『名簿って、買ってくれるみたいだけど知ってる?』って。僕は普通の会社員だから、そんなことは知らなかったけど、そういう業者がいるということはテレビとかで知ってから『う~ん、あるみたいだけど今は個人情報うるさいからいろいろ入手経路とか聞かれたり、普通の人が持ち込んでもどうなのかなぁ~』とはぐらかしたんです。ピンときたんですが、たぶんマスターは自分の子供の通う小学校の名簿を売ろうとしてたんですよ。その小学校は公立なんですが、都内でも有数の高級住宅街にある小学校。欲しがる人は喉から手が出るくらい欲しいでしょうね」

 結局、名簿は業者に渡らず事なきを得たが、青木はPTAの会長とは思えない行動に出る。

「マスターには九州時代からの裏稼業の人脈があって、借金返そうと思ってその人たちを頼ったんですよ。その辺りから店の雰囲気は最悪で、まずやったのが客を打ち子に勧誘すること。要するにパチンコのサクラです。そして、クスリですね。当時は合法ドラッグなんて言われてた、いわゆる脱法ドラッグ。私は詳しく知らなかったんですが、かなり“強烈”なものを捌いていたみたいで、店が密売の場所になってたみたいなんですよ。もう、ホント、酷い状況で、開店前に店の前を通ったら“いかにも”なヤツらが出てくることもしょっちゅう。オマケに開店してるのにドアが開かないから、あれ?と思ったら、中から女の人の喘ぎ声。しばらくして店に行ったら、例のPTAのおかあさんがいました。そんな店、誰も行かないですよね」

 結局、青木の悪事は夏に発覚する。教師の男性はその当時のことを振り返る。

「8月だったかな。青木の奥さんがDVが酷いからと施設に駆け込んだんですよ。PTAの会長がDVなんて前代未聞なので、青木を呼んだんですがノラリクラリと……。結局、この一件で不倫やPTAの活動費の使い込みが発覚したんです。でも、学校というのは不祥事を隠そうとすることにかけては“プロ”ですからね(苦笑)。子供は転校、青木は引っ越しと言うことで結局、うやむやのまま。校長が青木の店にも行ったんですが、もぬけの殻。ビルのオーナーに聞いたところ夜逃げしたと……」

 青木のその後はようとして知れない。お店の常連男性もどこに行ったかは分からずじまいだという。

「マスターみたいなデタラメな人間をPTAの会長にするなんて、正気の沙汰じゃない。僕も今は子供ができて来年から小学校に通うことになっているんですが、マスターの一件があったから役員や会長はどんな人がやるのか、否が応でも気になりますね」

 いくら面倒とはいえ、自分の子供が通う学校である以上はPTAもどんなことをして、誰がやっているのかを知ることは必要である。だが、実際にその活動に参加する労力は想像以上に負担があるのも事実である。こうした状況があるゆえにPTAそのものをなくす学校も出てきているという。PTAの在り方は今後、大きく変わる可能性があるのだ。

取材・文/テポドン(本誌)

日刊SPA!

最終更新:5/12(金) 9:00
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