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「ハイパーループ」という突飛なアイデアの現実味

5/13(土) 18:30配信

WIRED.jp

地下にトンネルのネットワークを何層にも張り巡らせ、そこにクルマを走らせて都市の渋滞を解消しようという「ハイパーループ」構想を掲げているイーロン・マスク。実際にトンネルを掘り始めたマスクが、その本気度を国際会議「TEDカンファレンス」語った。

イーロン・マスク、「ハイパーループ」構想の本気度をTEDで語った

イーロン・マスクは、ロサンゼルス郊外にあるスペースXの敷地内に大きな穴を掘り始めた[関連記事]。彼が思い描いている未来──そこでは人々は、地下に張り巡らされた高速輸送システム「ハイパーループ」のネットワークを利用して移動しているはずなのだ。

マスクはこの構想について、2017年4月28日に開かれた国際会議「TEDカンファレンス」で詳しく語った。ステージに上がったマスクによると、未来のクルマは都市のあちこちに点在する専用エレベーターから地下のトンネルへと入る。そこではクルマは自ら走るのではなく“台車”のようなものに乗り、時速約200kmもの速さで移動する。このシステムによって、ロサンゼルスのウエストウッド地区からロサンゼルス国際空港までの約16kmを、わずか5分で移動できるという。クルマを運転して移動すれば、高速道路の渋滞にはまって30分~1時間かかる距離だ。

「わたしたちはロサンゼルスの地下に大きな穴を掘り、トンネルの立体的なネットワークを構築しようとしています。これによって地上の渋滞は解消できるはずです」と、マスクは語った。だが、実際にトンネルを掘ったことで渋滞が解消した実例は、世界中どこの都市でもないではないか、と思われるかもしれない。ここでマスクが言っているのは、ほんのいくつかのトンネルを掘るということではない。「限りなく何層ものトンネルを掘ることができるのです」と、マスクは言う。

通勤者の利用が見込めるだろうが、果たして本当に需要はあるのか。マスクの答えはこうだ。地下に40層もの幹線道路を掘ることで、どんなにひどい渋滞でも解消される。そして、掘削効率の高いボーリングマシーンを用いて細いトンネルのネットワークを張り巡らせれば、建設コストは飛躍的に下がるだろうというのだ。

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最終更新:5/13(土) 18:30
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