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“お家騒動”に揺れるドルト。香川も指摘するモチベーション維持がカギに

5/13(土) 10:20配信

フットボールチャンネル

 ボルシア・ドルトムントは現地時間13日、ブンデスリーガ第33節でアウクスブルクと対戦する。トーマス・トゥヘル監督とクラブの関係悪化がささやかれる中、3位確保に向けてモチベーションを維持することができるか。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

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●トゥヘル監督解任が既定路線?

 モチベーションを保てるか。2017年5月13日のブンデスリーガ第33節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでFCアウクスブルクと戦う。

 ハンス・ヨハヒム・ヴァツケ社長とトーマス・トゥヘル監督の不仲がメディアによって騒がれ、“お家騒動”に揺れるドルトムント。既にかつてボルシアMGを率いた現ニース監督のルシアン・ファブレなど複数の後任候補がピックアップされ、今夏トゥヘルはクビになることが既定路線であるかのようなムードが漂っている。これら一連の報道の真偽は、シーズンが終わってクラブの動向を注視していれば自ずと明るみになるが、現時点で確実なことは、アウクスブルク戦で指揮を執るのはトゥヘルだということ位のものだ。

 指揮官の人間性はさておき、今季の戦績だけを検討対象とすると、43歳の若手監督を解任する理由は見当たらない。マッツ・フンメルス、イルカイ・ギュンドアン、ヘンリク・ムヒタリアンという“屋台骨”を失いながら、チームを再構築し、現在ブンデスリーガでは3位に付けている。このままの順位で終えれば、来季のチャンピオンズリーグの本戦に直接出場することが可能だ。カップ戦でも、DFBポカールは5月27日にベルリンで行なわれる決勝戦に進出し、トゥヘルにとって初参戦だったCLもベスト8に終えた。

 たしかに戦術にこだわり過ぎる傾向があり、モチベーターとしての手腕はあまり持ち合わせていないかもしれない。しかしスポーツ面の成績だけを考慮に入れれば、トゥヘルの首を切る理由は、なかなか見当たらない。あまりに非人間的な場合は別として、いくら人が良くても、勝てなければ意味がない。

●「3位維持」が監督への最低限のノルマか

 もっとも、2位ではなく3位であるということが、何かドルトムントのプライドに抵触するのかもしれない。よりによって2位はドイツ中から忌み嫌われ、今季1部に昇格したばかりのRBライプツィヒだ。アウクスブルク戦の前日会見で、トゥヘルはチームとの間に完全に信頼があることに言及しつつ、明日の勝利は義務であり、3位の座を守るつもりであることも述べた。穿った見方をしてしまえば、3位が渦中の指揮官にクラブから与えらえた最低限のノルマなのかもしれない。また、ポカールの決勝でアイントラハト・フランクフルトに敗れるようなことがあれば、それはそれで問題になるだろう。

 しかしいずれにせよ、“お家騒動”にもかかわらず、トゥヘルがアウクスブルク戦への意欲を失っていないことは事実だ。また、そうした周囲の騒ぎとは別に、年間順位が決まりつつある中でモチベーションを維持することの重要性については、前節ホッフェンハイムに勝利した後で香川真司も指摘している。

「この勝ちは大きいですし、この流れというのが、さらにチームに良く流れてくれればいいと思っているので。そういう意味で、来週、いい雰囲気の中でトレーニングして、ホッフェンハイム戦のような戦いが自信となって、次も発揮できたらいいかなと思っている」

 CL準々決勝モナコ戦1stレグの当日、チームバスを襲った爆発事件で腕を負傷したDFマルク・バルトラも戻って来たドルトムント。ポカール決勝に向けて陣容は整いつつある。ひとまずピッチ外の喧騒に左右されず、ポジティブなモチベーションも持って、残留争いの渦中にあるアウクスブルクに挑みたいところだ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

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