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共同通信の報道に中国政府激怒、機関紙は「これは離間の計」

5/14(日) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 日本の共同通信社が報道した独自ネタが中国政府の逆鱗に触れている。今年4月に米フロリダ州のトランプ米大統領の別荘で行われた米中首脳会談の際、中国が北朝鮮への圧力強化の見返りに、ハリー・ハリス米太平洋軍司令官の解任を求めたというのだ。

 この共同通信の報道について、中国外務省スポークスマンは記者会見で「全くのでたらめ」などと全面否定。中国共産党機関紙「人民日報」系の「環球時報」も「ばかな主張」などと猛反発している。

 しかし、中国側はハリス司令官が南シナ海問題での中国に対する強硬な言動を強く批判していた経緯もあり、さらに、あまりにも中国側の反応が強烈こともあって、米政府系報道機関「ボイスオブアメリカ(VOA)」は米軍関係の話として「中国の身から出た錆」と報じるなど、共同通信の特ダネが逆にクローズアップされる事態を招いている。

 人民日報によると、外務省スポークスマンは共同通信の報道の真偽について、中国メディアの記者の定例会見での質問に答える形で、「全くのでたらめであり、反論にも値しない」と述べたという。

 これだけならば、まだ、単なる否定だが、この記者はさらに「共同通信社が『関係筋』の話を引用して中国関連のニュースをねつ造するのはこれが初めてではない。こうしたやり方についてコメントは」と「ねつ造」という言葉を用いて、明らかに当局寄りの質問を繰り返した。これに対して、スポークスマンは次のように答えている。

「共同通信社は比較的大手のメディアだとはいえ、こうしたメディアは自らの名声を重んじるものだと思っていた。だがこの報道に関して、共同通信社は中国と米国が外交の場で米軍の人事任免問題を議論するなどと信じるほどナイーブだと考えているのか。それとも何事もないのに問題を引き起こし、人々の注目を集めるニュースによってやりくりしなければならないほど不景気なのか、または何らかの目的を達成するために、魂胆をもって意図的にデマを流したのか、分からない」

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