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あらゆるものの視点で世界と交流するゲーム「Everything」

5/14(日) 18:18配信

WIRED.jp

映画『her/世界でひとつの彼女』に登場する架空のヴィデオゲームを制作したデヴィッド・オライリー。彼の最新作「Everything」は、その名の通り動植物や人工物、素粒子、宇宙など、プレイヤーがさまざまな存在の間を行き来できるシミュレーションゲームだ。

原子から生物、銀河まで。あらゆる存在の間を行き来できるゲーム

PlayStation 4そしてSteam向けにリリースされたゲーム「Everything」。その名のとおりこのゲームでは、プレイヤーはシロクマや木、銀河、砂漠そして光といったあらゆる存在の間を行き来できる「創造のエッセンス」となる。

「Everything」を製作したデイヴィッド・オライリーはアーティストであり、デジタル映像作家でもある。彼の作品のなかでおそらく最も知られているのは、スパイク・ジョーンズ監督の『her/世界でひとつの彼女』で使われたヴィデオゲームのインターフェースだろう。一方でゲームの世界では、『Mountain』が有名だ。これは、宙に浮かんだひとつの山の生涯を追うゲームである。山の上では生き物たちが成長し、プレイヤーに話しかけてくる。そして、いつかはいなくなる。「Mountain」は、「ヴィデオゲームとは何たるか」という疑問を呈するような、評価が二分される作品だった。

「Mountain」は存在論のおもちゃ箱のようなものであり、「存在」というものに対するエキセントリックで遊び心溢れる瞑想だった。「Everything」はその感性を引き継ぎ、さらにその瞑想の範囲を天空まで広げている。

プレイヤーはあらかじめ決められた、特定の手順で生成されるポイント(1日の特定の時間に、特定の場所に存在する特定のもの)からゲームを始めることとなる。わたしの場合は、氷の大陸上にいるヘラジカだった。そこからどのようにゲームを進めるかは完全にプレイヤーに任されている。最初の存在のまま過ごしてもよいし、存在から存在へと移り変わっていってもよい。

あるボタンを押すと自分よりも大きい存在を探せ、別のボタンを押すと自分よりも小さい存在を探すことができる。これによって、銀河から原子、さらには一次元のプラズマのような存在にまで変わることができるのだ。

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最終更新:5/14(日) 18:18
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