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NPOの「信頼」向上へ、プロボノ会計士が助太刀

5/15(月) 14:58配信

オルタナ

NPOの経営管理を手助けるプロボノ会計士が増えている。社会的課題が複雑化し、NPOへの期待が高まるなか、財務情報の開示も厳しく見られるようになった。プロボノ会計士を増やすための団体も立ち上がり、ソーシャルセクター全体の信頼を高めている。(オルタナS編集長=池田 真隆)

NPO法人Accountability for Change(AFC)は非営利団体へプロボノとして会計士を派遣する団体だ。AFCでは、会計士にプロボノの魅力を伝え、プロボノ会計士を増やすことを目的に活動している。現在、同団体には公認会計士と公認会計士試験合格者の28人が所属している。

プロボノとしての具体的な業務内容は、業務監督や会計監査を行う監事や寄付が税額控除となる認定NPO法人の取得に向けた支援、会計士の専門知識を生かして研究に協力するなど多岐にわたる。

同団体の設立は2016年3月。6月18日には設立1周年を記念して、東京都代官山でイベントを開く。プロボノ会計士とNPO関係者のパネルディスカッションを行う。プロボノ会計士を増やしていくことを目指す。

内閣府が行った調査ではNPOへの信頼に対して、2005年には「信頼できる」と答えた割合が30.6%だったが、2013年には倍となる64.3%に上がった。NPO団体の数も約5万あり、この数は全国にあるコンビニエンスストア―とほぼ同じである。

NPOの認知度も上がり、社会から期待される役割も増えることで、社会的信用として財務情報の開示も求められるようになった。しかし、財政的に会計士を雇用することが難しい団体は経営管理が十分にできていない。

イベントでは、パネルディスカッションに加えて、プロボノ未経験者が経験者に相談できる相談ブースも設置する。

登壇者の一人である林田絵美さんは2015年からプロボノ会計士として活動している。プロボノ先の団体が開く勉強会で、投資の社会的リターンや社会的インパクトについて教える講師を務める。働くやりがいは、「海外の面白いスタートアップについて考えたり実際に起業家と話したりできる。活動を通じて多様な業界の人と社会的投資についてディスカッションできることが醍醐味」と話す。


【AFC1周年記念イベント実施概要】
とき:2017年6月18日(日)17:00~19:30
ところ:ラ・フェンテ代官山 B1階 (東京都渋谷区猿楽町11番1号)
アクセス:東急東横線 代官山駅より徒歩3分
会費:3,000円+ 1Drink 500円(軽食あり)
人数:60~70名(会計士とNPO関係者)

最終更新:5/15(月) 14:58
オルタナ

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