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米エージェンシーに流行する「スマートドラッグ」とは何か?:シリコンバレーから火がついた新トレンド

5/15(月) 7:10配信

DIGIDAY[日本版]

ある金曜日の午前8時半。インフルエンサーマーケティングに注力するエージェンシー、ナック(Gnack)でCMOを務めるディーン・トーマス氏は、その日のToDoリストを眺めた。

その後、マーケティングチームに電話し、プレスリリースを執筆。インフルエンサー500人にも連絡して、フィードバックを収集する。さらにFacebook広告キャンペーンの進捗を確認しつつ、トーマス氏は水の入ったグラスを手に取り、スマートドラッグ(向知性薬、ヌートロピックとも)のカプセル2錠を飲み込んだ。そして、そのまま5時間ノンストップで働き続ける。同氏が午前中の時間を生産的に過ごせるのは、このスマートドラッグのおかげだ。

「気が散るのを抑え、集中した状態を維持できる」と語るトーマス氏は、今年の1月からスマートドラッグを飲みはじめ、現在は週に2回服用している。「栄養価の高いエスプレッソのようなものだ」。

スマートドラッグとは何か?

スマートドラッグは、記憶、創造性、生産性、学習能力を向上させる目的で開発された。いくつかタイプがあり、利用者は自分好みに調合することも、特定の効果(たとえば、不安低減や集中力アップなど)がある市販薬を購入することもできる。

アメリカではスマートドラッグは栄養補助食品扱いなので、FDA(米食品医薬品局)の認可は受けていない。スマートドラッグはまた、しばしば娯楽目的で使用される覚醒剤のアデラル(アンフェタミン製剤)の「安全な」代替品とみなされている。集中力向上をアピールするのはどちらも同じだ。

最近の広告業界ではよくあることだが、スマートドラッグもシリコンバレーから火がついた。2015年ごろから企業家やソフトウエアエンジニアのあいだで人気が高まり、いまでは広告業界やマーケティング業界の幹部たちも愛用している。立ち上げて間もないエージェンシーやマーケティング会社のような目まぐるしい環境では、高いストレスにさらされるためだ。

「私が属する新興企業の世界では、誰もがすべてを最適化しようと試みる。ほかの起業家のように、有利な状態でより多くを達成するためにはスマートドラッグが必要だ」と、トーマス氏は語る。

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