ここから本文です

過去最高の強さ。室屋義秀が、エアレース千葉大会で「ダブル連覇」へ

5/15(月) 11:51配信

webスポルティーバ

 千葉・幕張海浜公園で開催されるレッドブルエアレース・ワールドチャンピオンシップ第3戦(6月2、3日)をおよそ3週間後に控え、日本人パイロットの室屋義秀がメディア対応を行なった。

【写真】エアレース・今季14人のパイロットたち

 室屋は日本でのレースを目前に控えたこの時期、活動拠点のふくしまスカイパークでメディアの取材を一括して受けるのは恒例だが、今年はメディアの注目度も今まで以上に高まっている印象を受ける。やはり直近のレース、すなわち4月にアメリカ・サンディエゴで行なわれた今季第2戦を制したことが大きく影響しているのだろう。

 日本でレッドブルエアレースが開催されるのは、今年で3年連続3回目。パイロットのみならず、機体、チーム体制を含め、室屋のコンディションは過去最高の状態にあるのは間違いない。

 昨季の千葉戦を振り返ってみると、室屋は結果的に優勝できたが、決して順調にレースを迎えたわけではなかった。昨季開幕直前に取り換えられたGメーター(飛行機に取り付けられた荷重測定機器。レース中の最大荷重はルールにより10Gに制限されている)への対応に苦しみ、開幕から2戦連続でオーバーG(10Gを超える違反)を犯し、DNF(ゴールせず)で敗退していた。

 2戦続けての優勝や表彰台はおろか、ラウンド・オブ・8に進出するのが精一杯という結果では、レース前に優勝を期待するのは難しい状況にあったというのが、昨季の千葉戦だったのである。

 しかし、今季は開幕戦こそエンジンの不調に見舞われ、昨季同様オーバーGを犯してラウンド・オブ・14で敗退したが、エンジンの問題が解消された第2戦では、各ラウンドで対戦相手をねじ伏せて見事に優勝。結果だけでなく、内容的に見ても「圧巻の強さ」と表現していい勝ちっぷりだった。

 室屋自身、1年前を振り返り、「昨季の今の時期は、機体の性能的にもう一歩速くならないと1位は取れない、という状態だった」と明かす。

 実際、昨季は千葉戦の直前、空気抵抗を減らすために機体の胴体とタイヤをつなぐ脚の部分に新型のカバーを取りつけている。室屋が「ファイナル4での2位とのタイム差は0.1秒しかなかったことを考えると、新型カバーで速くなった分が優勝につながったと言えるかもしれない」と話しているように、コンマ1秒を縮めるために、最後の最後まで機体の改造を続けなければいけなかったわけだ。

1/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
4月13日発売

定価 本体1,472円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 平昌への道』
■ヘルシンキの激闘
■宇野昌磨、本田真凜ほか