ここから本文です

おなかのトラブルがすべてわかる! 声に出せない恥ずかしいウンチの秘密

5/15(月) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 昨年の「いいトイレの日」にあたる11月10日に文部科学省が公表した、「公立小中学校施設のトイレの状況調査の結果について」によれば、洋式便器の設置率は43.3%だそうだ。同資料では、洋式を多くする方針の学校設置者は85%というものの、耐震補強工事の予算などとの絡みもあって、なかなか進まないらしい。私が子供の頃は、それこそ学校の便器は和式ばかりで、家では洋式だったため使いづらく、そのうえ便秘がちだったから、個室トイレに長くこもるとクラスメイトにからかわれるのが嫌で我慢してしまい、ますます便秘になるという悪循環に陥っていた。

 しかし、『誰にも聞けないウンチの話』(押谷 伸英/文芸社)を読んでみたら、どうも私はとんだ勘違いをしていたらしい。本書によれば、人間は体の構造上「立ち小便はできても、立ち大便はなかなかできない」ようになっており、骨盤底にある肛門挙筋が「出口に蓋をするかのように便が漏れないよう」にしているという。このお陰で、便意を催してからトイレに駆け込んでも下着をおろすまで我慢できるわけだが、椅子に座った程度の姿勢では便の通り道の開き方は不十分。「上半身をかがめ、胸を腹に押しつけるようにして、少しばかり腰を上げて」という方が、よりすんなりと出せるそうだ。つまり、和式に座る姿勢のほうが排便しやすいと考えられ、もしかすると子供の頃の私も家で排便が上手くいかないのを、自分は便秘だと思い込んでいた可能性がある。

 その便秘についても、学校では1日1回以上の排便が当たり前かのように指導されてきたが、医師である著者は「1日2回から週3回くらい」の排便習慣が普通で、腹痛や腹部膨満感といった「日常生活に困るほど」の自覚症状がなければ便秘としなくても良いのではという見解だ。ただし、「便が細くなった」「便に血が混ざる」ということが続くようであれば、腫瘍(癌)などによって腸管が狭くなっている可能性もあるので、専門医に相談するよう勧めている。また、市販の便秘薬に入っていることが多い酸化マグネシウムは、以前は安全な薬と考えられてきたため高齢者にはお馴染みだろうが、近年では筋力低下や不整脈をきたしたとの報告があるそうで、注意を促している。

1/2ページ