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営業支援会社で年収1000万円を目指す30代男性の奮闘記

5/16(火) 16:00配信

マネーポストWEB

 長時間労働の見直しなどを掲げる「働き方改革」で、ITやコールセンター、人事などの業務を代行するアウトソーシングがその存在感を高めている。IDC Japanによれば、2016年の国内ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービス市場は、前年比4.9%増の7017億円を突破。今後もさらなる拡大が予想されているという。

 活況を見せるアウトソーシング業界だが、その実態はどうなのか。企業の営業活動を代行支援する会社に身を置く男性・Aさん(33)が語ってくれた。

「ここ最近は、本当に案件が多くなっていて、日本が話せる留学生や中途採用を積極的に受け入れて凌いでいる状態です。もともと、僕も中途入社でした。新卒では不動産会社に就職して営業をしていたのですが、成績不振が続き、結果的に1年で退職しました。社会人としての自信をなくしていたところに、友人から『頑張った分だけ稼げる』『独立できる』と誘われたことをきっかけに、現在の会社に入社しました。

 入社してすぐの仕事は、個人向けの保険を商材に、1日500コール以上のテレアポでした。保険の掛け金が高い高齢者の方がターゲットで、そうでないお客様にアポを取ってしまうと、理不尽に怒られたものです。年をとっている人の方が病気の心配を抱えている可能性が高く、不安も大きいので、“この病気ならこの保険”などと提案しやすいんですが、僕には辛かったですね」(Aさん。以下「」内同)

 とはいえ、真面目なAさんは成績も好調だったことから、2年後、サブマネージャーへと昇進した。すると、さらなる受難が待ち受けていた。

「テレアポは卒業し、仕事は社員やバイトの管理、法人営業、接待など。ノルマはないのですが、マネージャーが“今月はいくらほしい”と決めて、数字目標が割り振られます。ただその数字が厳しい月もあって……。マネージャーになるには、大きな額を達成して実績を積まなければならないと聞いていたので、終電帰りの日がほとんど。でも踏ん張りました。マネージャーになれば年収1000万円以上、独立という道も開かれるからです」(前出・Aさん)

 頑張っていたAさんだが、28歳のときに地方へと転勤が決まり、徐々に追い詰められていったという。

「プレッシャーだけでなく、本当に“上”に行けるのかなど、ものすごく不安で、眠れない日が続きました。いつしか精神安定剤が手放せなくなっていましたが、『マネージャー昇進への試練だ。(東京に)帰ったらなれる』と言われていたので、それだけが励みでした。自分を奮い立たせるためにロレックスの時計、オープンカーをローンで購入しました」

 地方転勤から5年。現在は東京勤務で、マネージャーに昇進間近というAさん。30半ばで独立の道も視野に入ってきたという。「学歴は一応大卒というだけで立派なものではなく、コネもない僕でも、年収1000万円が見えてきました。大きい会社に入れるわけでもなく、ベンチャーを興すほどの気概もない。その意味では、営業支援・代行会社は確かに“ワンチャン”でした」。Aさんの奮闘は続く。

最終更新:5/16(火) 16:00
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