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オークスで雪辱を期すソウルスターリング。脅威はハーツクライ産駒3頭

5/16(火) 7:40配信

webスポルティーバ

 今週末21日には東京競馬場にて、3歳牝馬クラシック第2弾のGIオークス(芝2400m)が行なわれる。

【写真】桜花賞を制したのは8番人気のレーヌミノル

 クラシック第1弾のGI桜花賞(4月9日/阪神・芝1600m)で単勝オッズ1.4倍という圧倒的な人気に推されながら、3着と人気を裏切ったソウルスターリング(牝3歳・藤沢和雄厩舎)の巻き返しなるかというのが大きなテーマとなる。今回はそれについて分析してみたい。

 まずは桜花賞のレース内容から振り返っておこう。稍重馬場で行なわれ、ソウルスターリングは道中5、6番手を追走。1000m通過が58秒3とまずまずのハイペースだったが、位置取りとしては悪くなかったし、手応えも十分あるように見えた。しかし、直線に入って追い出されても、ソウルスターリングより前にいて先に抜け出したレーヌミノル(牝3歳・本田優厩舎)をかわせず、リスグラシュー(牝3歳・矢作芳人厩舎)にも差されて、1/2馬身+クビ差の3着に敗れた。鞍上のルメール騎手は「これまでとは違った馬場で、それに尽きる」と語っており、稍重馬場が最大の敗因ということになるのだろう。

 しかし、稍重といっても勝ちタイムは1分34秒5と遅いものではなかったように、それほど悪い馬場ではなかった。“歴史的名牝”とか“勝ってダービーへ?”との声も聞かれるほどの前評判だっただけに、期待外れの内容だった。

 もうひとつ敗因を挙げるとすれば、2回にわたる輸送も少なからず影響があったのかもしれない。関東馬のソウルスターリングは、3月4日のGIIIチューリップ賞(阪神・芝1600m)、4月9日の桜花賞と、約1ヵ月の間に茨城県の美浦から兵庫県の阪神競馬場まで、2度の輸送を経験した。馬にもよるが、繊細な3歳牝馬にとって、輸送のストレスやダメージは小さくないもの。近年、桜花賞を勝った関東馬は2010年のアパパネも2013年のアユサンもチューリップ賞後に栗東トレセンに滞在して桜花賞を迎えていた。

 また、2頭ともチューリップ賞は敗れており(アパパネ2着、アユサン3着)、その後、調子を上げていった感があるので、チューリップ賞で強い競馬を見せたソウルスターリングは、余計に調整がしにくかったところもあるのだろう。

 続いて、血統を見てみよう。英国で14戦14勝という成績を残し、“史上最強馬”との呼び声も高い父フランケルの産駒は現3歳世代が初年度。海外でもダービーやオークスなど、まだ2400mのクラシックレースの出走がなく、距離適性に関しては未知数だが、4月28日に英国サンダウン競馬場で行なわれた英GIIIクラシックトライアルでは産駒のクンコが初めて約2000m(9ハロン209ヤード)の重賞を勝利しており、クラシックディスタンスへの可能性も見せている。フランケルの父ガリレオは、欧州のダービー馬を多数出している大種牡馬で、母スタセリタは芝2100mの仏GI仏オークス、芝2400mの仏GIヴェルメイユ賞、米GIフラワーボウル招待S(芝10ハロン=約2000m)を勝った中距離タイプ。この父と母の配合なら、2000mがベストで、2400mも問題ないように思われる。

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