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ポジティブに生きるのは楽じゃない、でも努力するのも悪くない──ドラマ『人は見た目が100パーセント』第5話レビュー

5/16(火) 11:00配信

おたぽる

 明るい人と暗い人、ポジティブな人とネガティブな人。生まれつきの性格はあるだろうが、人の気質というのはどうしてこうも違うのだろうか。

 私は、必ずしもポジティブな人が幸せだとは思わない。それでも、前向きに生きられたら楽しいだろうなということはわかる。

『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)第5話は、そんな性格の違いがテーマになっていた。

 意を決して榊(成田凌)にヘアメイクをしてもらった城之内(桐谷美玲)。編み込みをされた自分の姿を見て「魔法がかかったみたい」と感激する。

 心が軽くなる、ポジティブになれる。そんな気持ちでいた城之内だったが、編み込みが取れてしまうと、またいつものネガティブな自分に逆戻り。

 明るい気持ちを取り戻すため、前田(水川あさみ)と佐藤(ブルゾンちえみ)とともに、ヘアアレンジの研究を始める。

 しかし、いくら調べても簡単な方法は見つからず、いつも素敵な髪型をしている、庶務課の岸根(足立梨花)と森村(岡崎紗絵)に教えを請う。何か秘密の方法があるのではないか? そう尋ねる3人に返ってきたのは「根気」という言葉。「とにかくできるようになるまで努力するしかない」というのだ。

 衝撃を受ける3人。そこで思い知る。「ポジティブ」は気の持ちようではなく、努力のたまものだということを。何かに向けて、できる限りの努力をする。それによって生まれる自信がポジティブさにつながると言うのだ。

 そして、今回もう一つ岸根から言われた言葉

「何かを無くして、得るものがある」

 意味がわからず、戸惑う城之内たち。

 しかし、いろいろな人を観察することで、その意味合いを徐々に理解していく。なかなか実感できなかった城之内も、ある日編み込みを解かれてしまったお陰で、榊にまた髪を編んでもらうことができたことで、それを思い知る。

 何か大切なものを無くしてしまった時、そこでただ悲しみに暮れるか、「何かを得られるかもしれない」と前向きに生きるかで、人生は変わってくる。それはポジティブであるためにも大切なことだ。

 ドラマも中盤となり、テンポの良さと間合いがより面白くなってきた。ベタな笑いなのだが、なぜだか笑ってしまう。

 上司である國木田(鈴木浩介)とのやりとりとか、城之内がロボットと一緒に寝てるところとか、いちいち面白い。國木田とのやりとりなどはまるでアドリブを見ているようだった。これからも、小ネタは多く出てくることだろう。

 少しずつ前向きになっていく城之内。残念ながら、努力は人を裏切らない……ということはないし、努力が必ず報われるとは限らない。ただ、努力したことによって、自信を持ち、ポジティブになることは確かにできるだろう。

 努力した時間や労力はマイナスでも、それによってプラスになることはいくらでもある。人生なんて、不公平に見えて、案外平等にできているのかもしれない。

 押し付けがましくなく、ユーモアに包んでそう伝えてくれるドラマを、信じてみてもいい気はしている。
(文=プレヤード)

最終更新:5/16(火) 11:00
おたぽる