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幸福に包まれたエイバル。レギュラー定着の乾貴士はバルサ戦でゴールを

5/16(火) 18:04配信

webスポルティーバ

 リーガエスパニョーラ第37節エイバル対スポルティング・ヒホンの一戦は、ブルギのゴールで0-1とアウェーチームが勝利した。日本人MF乾貴士は先発出場し、77分までプレーしている。

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 不思議な光景がエイバルの本拠地イプルアで繰り広げられた。主審の試合終了の笛が鳴り響くと、勝利を手にしたはずのスポルティング・ヒホンの選手たちはベンチで涙を流し、駆けつけたサポーター達は頭を抱え沈黙していた。レガネスがアスレティック・ビルバオと引き分けたことから、最終節を待つことなく、18位スポルティングのセグンダ(2部)降格が決まっていたからだ。

 一方、敗れたエイバルには笑顔があった。ホーム最終戦を勝利で飾ることはできなかったものの、目標であったプリメーラ(1部)残留は早々と決めていた。試合終了後には、クラブの規模に見合ったこじんまりとしたセレモニーが行なわれた。3シーズン連続のプリメーラ残留とチームの1年の働きをねぎらう、幸福な空気がそこにはあった。

 小さな花火の花道を通り、ピッチの真ん中に集う選手たち。そしてホセ・ルイス・メンディリバル監督を先頭に、スタンドの拍手に応えながら。紙吹雪が舞ったピッチを一周した。

 エイバルがそんな大団円を迎えていたまさにそのとき、ミックスゾーンではセグンダ降格で一番つらい思いをしているはずの選手たちに向けて、ヒホンの地元メディアのマイクが向けられていた。シーズン終盤、サッカーというフィルターを通して映し出される明と暗のコントラスト。喜びに満ち溢れる側に回ることができたならこれ以上幸せなことはない。だが、悲しみに押しつぶされる側に回った苦しさは、言葉では容易に伝えることができないものだ。

 幸福に包まれたエイバルにとっても悲しみはあった。それはここまでチームを牽引してきた選手の1人であるアドリアン・ゴンサレスが今季限りで退団することが正式に決まったことだ。

「いつまでも自分の心の中にエイバルはあり続ける」と話したマドリード出身のMFには交代時に大きな拍手が送られた。苦楽を共にしてきた選手がチームから去ることで生まれる虚脱感や寂しさを紛らわすような拍手がイプルアを包んだ。

 一方、乾にとってこの試合は悔いが残るものだった。左サイドを舞台に積極的にゴールを目指したが、無得点に終わった。

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