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馬力アップでアロンソも手応え。ホンダの「改善」が、ようやく第1歩

webスポルティーバ 5/17(水) 11:54配信

 予選7位――。フェルナンド・アロンソはマクラーレン・ホンダのマシンを駆って、母国スペインで驚異的な走りを見せた。

【写真】懐かしすぎる1976年のマクラーレン

 もちろん、それはミラクルでもミステリーでもなく、技術的な裏づけによって評価されるべきものだ。つまり、マクラーレン・ホンダはこれだけ進化を果たしてきたのだ。

「アップデートはきちんと機能してくれたし、風が強くてトリッキーな今日のコンディションでも、僕はクルマに自信を持って走ることができた。クルマの挙動はとてもよかったんだ。だから予選のアタックでさらにコンマ数秒を縮めるための自信を与えてくれた。おかげで走るたびにどんどんリスクを負って攻めることができたんだ」

 ヨーロッパに戻りシーズンが本格的に始まる第5戦・スペインGPに、マクラーレンはより複雑なフォルムとなったフロントウイング、コンパクトに絞り込んだリアカウル、空力効率を高めたリアウイング、さらにディフューザーの小改良など、さまざまなアップデートを持ち込んだ。

 ホンダもICE(エンジン本体)の開発を制限する封印がなされていない範囲で吸気系とインジェクターを刷新し、「スペック2」へと進化させてきた。これだけでラップタイムにして約0.13秒、出力にして10kW(約13.6馬力)近い性能向上を果たしたという。一般的なパワーユニットの年間を通しての向上幅が30~50馬力だから、これは決して小さな進歩ではない。

「アップデートの内容は昨年のイギリスGPに投入したスペック2と同じようなものですが、出力向上幅はそれよりも大きいくらいです。シーズン中のアップデートとしては十分に大きいものだと言えます。特に低回転側の出力が大きく上がっているので、その効果として回転数のオシレーション(共振)がかなり改善されていることはデータからも明らかです」(ホンダ長谷川祐介F1総責任者)

 こうしたアップデートの効果が、予選7位という結果につながった。これはつまり、メルセデスAMG、フェラーリ、レッドブルの3強チーム6台に次ぐポジションなのだ。

 しかし、手放しで喜んでばかりもいられない。2強がほぼ同等、レッドブルが0.5秒差につけているのに対して、マクラーレン・ホンダは1.899秒差も離されており、さらにそこから0.2秒以内にフォースインディア、ウイリアムズ、ハース、ルノーがひしめいているからだ。

 予選後に上機嫌だったアロンソ自身も、そのことを指摘した。

「まだトップとは2秒の差があるんだ。これは大きな差だ。パワーユニットで何秒失っているかはわかっているし、シャシーとしてはコンペティティブ(競争力がある状態)で満足しているけど、まだ完璧ではないし、空力的にもメカニカル的にも改善すべきところはある。他チームから頭ひとつ抜け出しているメルセデスAMGやフェラーリに追いつくためには、もっと努力が必要だ。だけど、僕らも車体としては彼らの背後に追いつくことは可能だと思うよ」

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最終更新:5/17(水) 17:34

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