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停滞しているリーダーがつかむべき「ヘビ」の正体

5/18(木) 6:10配信

コーチ・エィ

あなたには今、恐れていることはありますか?

アメリカの哲学者 ラルフ・ウォルドー・エマソンは、恐怖は常に無知から生じると言っています。(※1)

自分が「知らないこと」に対して、人は恐れを抱くということなのでしょう。自分が今までに経験したことがないことに直面する。特にこのような時に、人は強く恐れを感じるのではないかと私は思っています。

・新しい仕事に取り組む
・新たに知り合った人たちと人間関係を築く
・行ったことのない土地・国に行く
・仕事を変える

これらはまさに、自分が今までに経験したことがない「知らないこと」に向かうトランジションだといえます。

トランジションで抱く恐れとは?

私は、今までに5回仕事を変えています。32歳のときには、突然、所属していた会社の関連会社の社長になりました。

その会社は、業績がかなり悪化しており、厳しい状況に置かれていました。年齢も若く、経営の経験も無い自分が、業績回復にむけた困難な取り組みを、知らない人たちと共に実行していかなければならない。しかも、ほぼ全員が私よりも年上です。

経験の浅い自分が会社を復活させることができるのか?
できなかったら、会社はどうなってしまうのか?
そして、自分はどうなるのか?

当時の私は、このような恐れを抱いていました。

恐れの中に踏み込んでいく

世界的なイノベーションとデザインのコンサルティング会社「IDEO」の創設者・共同経営者のトム・ケリー氏とデイヴィッド・ケリー氏は、著書の中でスタンフォード大学名誉教授の心理学者、アルバート・バンデューラ氏による「ヘビに対する恐怖症」の克服方法を紹介しています。(※2)

被験者は、多くのステップを順番にこなしていきます。

例えば、ヘビを抱えている男性を「マジックミラー越しに見る」という最初のステップがあります。被験者は、ヘビが男性の首に巻きつき、窒息死させるに違いないと強く信じています。

しかし、いくら時間が経っても、ヘビはぶら下がっているだけで、男性を絞め殺しません。そして、「開いたドア越しにヘビを見る」「他者がヘビを触る様子を見る」などのプロセスを経ながら、被験者は自ら少しずつヘビに近づき、最後にはヘビの横に立ちます。

このように、小さな成功体験を積み重ねていくと、自分が信じて疑わなかった考え方が徐々に変わっていきます。

最後にヘビに触れられるようになると、ヘビへの恐怖心は消えてなくなります。そして、その後、「恐怖症」は再発しなくなるのです。そればかりか、自分の力で自分が状況を変えられると感じられるようになっていきます。そして、自分の力で人生を変えていく自信を持つことが可能となっていくのです。

恐れを感じていることに対して、自ら踏み込んでいく。そして、小さな成功を積み重ねていく。

それが、自分の未来を創造していくための自信を手に入れることにつながるのです。

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最終更新:5/18(木) 6:10
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