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幽霊、自殺、下着泥棒…賃貸マンション、アパートで起こる不動産泣かせのクレームとは?

5/18(木) 11:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 春の引っ越しシーズンが一段落するこの季節。転勤や初めての一人暮らしで不動産屋のお世話になった人もいるのではないだろうか。

 不動産屋といえば客の要望に合った部屋を探して、案内をして、契約の手続きをするのが仕事だと思われがちだが、それだけではない。大変なのは入居が始まってから。

『お客様、そのクレームにはお応えできません!』(三浦展/光文社)はベストセラーとなった『下流社会』の著者による初のフィクション小説だ。不動産屋への豊富な取材をもとにした物語の主人公は新宿にある不動産屋フレンズホームの賃貸部門の女店長滝山玲子。42歳。彼女が管理するアパートやマンションの客からは次々に思いもよらぬクレームの電話がかかってくる。

えっ? こんなことまで……困ったクレーマーたち

 トイレットペーパーホルダーのネジがゆるんだ。部屋に幽霊が出る。些細なことから、対応に苦慮するものまで、タイトル通り「お客様、そのクレームにはお応えできません!」と叫びたくなるようなことを言われても、入居者はお客様。どんな無理難題でも心の中で悪態をついても、親切丁寧に対応しなければならないのが不動産屋の仕事だ。

 近年はスマホ絡みのクレームも急増して、生活騒音や入居者同士のトラブルもあとを絶たない。中には仕事の鬱憤を晴らすためにしつこくクレームの電話をしてくる客もいるというから入居中の客からの電話はなんとも恐ろしいものなのだ。

○○を見れば滞納者かどうかが分かる

 賃貸管理の中でもっともハードな業務のひとつが家賃の督促だ。100円の物を万引きしても警察沙汰だというのに、10万円の家賃1、2か月分を払わなくてもすぐに退去を迫ることはできない。連絡が取れない滞納者の職場に督促の電話をかければ名誉棄損だ、損害賠償だと逆ギレされることも。滞納者に対しては細心の注意を払って丁寧に対応しなければならないのだ。

 フレンズホームには督促の神と呼ばれる女性スタッフがいる。街ですれ違った人の服装や体形を見れば滞納者か分かるというほど。

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