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BuzzFeed、12名の特命チームで本格「eコマース」へ参入:「あらゆる戦略を試す」

5/19(金) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

小規模で低リスクの体制

「私たちは確かに大きなアフィリエイト戦略をもっている。しかし、我々のエディトリアルがもつ繊細さと、読者のアイデンティティをベースにしたコンテンツは、実際のモノのプロダクト開発にも活かすことができると気づいた」と、カウフマン氏は言う。

特定のコミュニティーがすでに欲しているプロダクトを開発し、販売するというこの考えのコアにあるのは、カウフマン氏が以前所属していたスタートアップ「クワーキー(Quirky)」に通じるものがある。クワーキーはコミュニティからのアイデアをもとに、記録的な速さで開発、マーケティング、配送を行うというコンセプトを持っていた(しかし1億8000万ドル[約195億円]のベンチャーキャピタルをたちまち使い果たして破産に至っている)。

それと比べると、いまのところBuzzFeedは、小規模かつリスクの低い体制を維持しているようだ。彼らのもつさまざまな製品の多くは、BuzzFeedがライセンス契約したものか、第三者パーティから購入したものとなっており、サプライチェーンも第三者プロバイダーと組み合わせることで柔軟なシステムを保っている。カウフマン氏によると、BuzzFeedのプロダクト・ラブスは、24ほどの異なるベンダーから完成品のプロダクトを購入してきたという。

短期間にプロダクト開発

しかし、BuzzFeedはまた、需要に応じて短期間にプロダクトを開発して販売することも学習してきた。冒頭で書いたプロダクトは「大統領と大きな子どものトラック」という子ども向けの本だ。BuzzFeedのニュースレポーター、デーヴィッド・マック氏が書いた、BuzzFeedの典型的なリスティクル記事がキッカケとなっている。それがFacebookでシェアされ、読者のひとりが「これは本にできる」と、コメントで提案したのだ。

これには多くの「いいね!」がつき、トップコメントとして表示され続けた。そこでBuzzFeedのダオ・グェン氏が、カウフマン氏へとアイデアを伝えたところ、別のプロダクトでたまたまオンデマンド出版社と関係があったため、本がただちに入手可能となったのだ。

「大統領と大きな子どものトラック」はかなりレアな例だが、Facebookはプロダクト・ラブスのチームにとって重要な情報源となっている。彼らの「ホームシック」キャンドルの開発にもFacebookのオーディエンスデータからカウフマン氏が得た知見が活用されているという。現時点でキャンドルの種類は50種類にのぼり、「数日毎」に新しい香りが開発されているとカウフマン氏は言う。

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