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オーバーヘッド弾に豪快ミドル… 乱戦で輝いた浦和、清水両エースのプライド

5/20(土) 20:43配信

Football ZONE web

3-3の撃ち合いとなった一戦で興梠がハットトリック達成、鄭大世も2ゴール

 浦和レッズと清水エスパルスの一戦は、3-3という点の奪い合いになった。やや大味な展開となったゲームのなかで、輝きを放ったのは二人で5ゴールを挙げた両チームのエースストライカーだった。

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 先にゴールをこじ開けたのは、浦和の興梠だった。前半24分、MF関根貴大が中央に入れたラストパスは清水DFに当たって宙に浮いたが、「体が反応してくれたし、入ってくれるだろうと」と反応したのは興梠。「なぜかオーバーヘッドは左足の方が入るんですよね」という身体能力を存分に発揮した一撃がゴールに吸い込まれていった。さらに後半12分には、MF駒井善成のクロスに対し、相手DFの視野から消えていたところから一気に加速して打点の高いヘディング。あっさりと2点を奪った。

 こうした展開に、清水のエースであるFW鄭大世は、浦和の強さを感じていたという。試合後は、第一声で「強かったです。本当に強かったです」と、二度繰り返して強調していた。

「前半20分は空追いしかしなかった。川崎(フロンターレ)の時もすげーなと思ったんですけど、今日はさらに浦和は違う相手だなと。どうプレッシャーに行っても決定機まで持っていかれる。守備している意味が分かんなかった。プレスを掛けてもなんの効果もなく、“のれんに腕押し”じゃないですけど、戦えずに手も足も出ずサンドバック状態で、まんまと先制されて。0-2になった時に大量失点するんじゃないかというのはよぎりましたね」

「ハットトリックしても勝ち点3を取れないと…」

 ある意味では、なす術のない試合展開にハマりかけていた時に、キャプテンの役目も担うエースは奮起した。「2点目を取られた時に大声を出しましたし、誰も諦めてなかった。1点入れば流れは変わると思った」というエースの一撃が、試合の流れを変えた。

 後半19分、左サイドのペナルティーエリア角付近でボールを受けた鄭大世は、槙野智章と対峙した。利き足の右足をフェイントに使った駆け引きで槙野との距離を開けると、豪快な左足シュートを突き刺した。そして続く同24分にはストライカーらしく、ゴール前のこぼれ球を押し込んだ。

「(1点目の)シュートはまぐれですけど良かったですよね。GKもどうしようもないと思います。2点目はゴールの半分は運なので、ああいうポジションを取っていればこぼれてくることがシーズンに何回かはある。それが今日だったんじゃないかと」

 さらに清水はFWチアゴ・アウベスが逆転弾を決めたが、そこで意地を見せたのは興梠だった。同29分、関根のラストパスを受けるとGKとの1対1を冷静に決めてハットトリックを達成。キャリア3度目、今季2度目の固め打ちは、リーグ12試合で11ゴールというハイペースでのゴール量産を実現した。

「真ん中で関根とワンツーで崩せて。1失点目が自分からだったので、取り返したかった。自分のイメージとしてはスルーした時に関根が打つかなと思ったけど、後ろにタッチしたので。でも、3点取れたのはいいことだと思いますけど、ハットトリックしても勝ち点3を取れなかったことの方が悔しいですね」

 興梠はこう話し、チームが勝ち点3を逃したことに対して笑顔はなかった。

「精神が勝敗を分けるんだなと…」

 一方の鄭大世は「サッカーは分からない。これだけの実力差があると認めながらもこういう試合ができる。精神が勝敗を分けるんだなと思いました」と、多少の充実感を口にした。

 しかし、最後に鄭大世は興梠との対決について「いや、負けです。それは認めます」と潔さを感じさせるようなコメントを残してスタジアムを後にした。柔の興梠と剛の鄭大世とでも言うべき両ストライカーの競演は、快晴に恵まれた埼玉スタジアムで点取り屋の魅力を大いに見せつけるものになった。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:5/20(土) 20:43
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