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ラストゲームを控えたラーム、引退後の予定は「息子を幼稚園に送り、練習場のロッカーを整理し、それから…」

5/20(土) 14:00配信

SOCCER DIGEST Web

「良いサッカー選手として僕のことを覚えていてくれたら嬉しい」

 5月20日、ブンデスリーガ最終節で、すでにリーグ5連敗を達成したバイエルンはフライブルクをホームに迎える。チャンピオンズ・リーグ、DFBカップともに敗退しているバイエルンにとっては、これがシーズン最終戦となる。
 
 そしてそれは、2002年のデビュー以降、シュツットガルトへレンタル移籍した03~05年を除けば、バイエルンひと筋でキャリアを過ごしてきたフィリップ・ラームにとっての、現役最後の一戦であることを意味している。
 
 バイエルンではブンデスリーガ9回、DFBカップ7回、チャンピオンズ・リーグ1回、クラブワールドカップ1回を勝ち取り、ドイツ代表としても14年ブラジル・ワールドカップを制した偉大なキャプテンの、偉大なキャリアがいよいよ幕を閉じる。
 
 その時を前にして33歳のラームは、現在の思いをプレスカンファレンスで語っている。(『ESPN』より)
 
「シーズンの終わりが近付くにつれ、全てのことが“最後”になっていく。最後の遠征、最後の宿泊、最後のチームでのランチ……。そして、満員のスタジアムでのプレー、みんなでウォーミングアップをすること、シティーホールのバルコニーでファンと喜びを分かち合うのも最後になるんだ」
 
「一番寂しく思うのは、今後、ロッカールームで選手やスタッフ、その他の関係者と一緒にいられなくなることだ」と思いを吐露する彼は、ファンに対してもメッセージを残した。
 
「良いサッカー選手のひとりとして、僕のことを覚えていてくれたら嬉しい。それ以上を望むのは、傲慢だからね」
 
 また、長かったバイエルンでのキャリアを振り返り、思い出の瞬間を幾つか挙げている。
 
「500試合以上を戦ってきたから、特別な瞬間はたくさんある。最初のリーグ優勝、最初のDFBカップ優勝、CL優勝、三冠……。それから、初めてCLに出場した時のことも忘れられない。確か消化試合で、僕はオリンピア・シュタディオンのピッチに3分間だけ立ったんだ」
 
 勝った試合だけではない。
 
「CL決勝で敗れた2試合(10、12年)のことを思い出すと、とてもエモーショナルな気持ちになる。ずっと忘れたいと思っていたけど、今となってはそれも良い思い出さ」
 
 カンファレンスでは、引退後の生活にも話が及んだ。ラームは以前、バイエルンからのスポーツディレクター就任の要請を断ったことを明かし、しばらくは休息を取ると宣言していた。
 
「長いキャリアのなかで、色々な人と出会ってきた。サッカー界だけでなく、全く異なる業種の人ともね。そこから学んだことも多く、それが今後の人生に活かされていくだろうし、自分が今後、何をやりたいかも見えてくるんじゃないかな」
 
 このように、まだ引退後のプランは固まっていないと語る彼だが、引退して最初の月曜日にやることは決まっている。
 
「朝7時に息子のユリアンに起こされ、彼を車で幼稚園に送っていく。その後、バイエルンの練習場に行って自分のロッカーを整理し、スタッフにプレゼントを渡すんだ。あと、その日は母の誕生日だから、そのお祝いもすることになっているよ」
 
 また、かつてバイエルン、ドイツ代表でチームメイトであり、3月にMLSのシカゴ・ファイアーに加入したバスティアン・シュバインシュタイガーに会う予定もあるという。
 
「バスティ(シュバインシュタイガー)とは、彼がマンチェスター・ユナイテッドに移籍してからも、まめに連絡を取り合っているんだ。とても良い関係さ。彼の訪ねるために、アメリカに行く予定だよ。まだ、具体的な日時は決まっていないけどね」
 
 彼の第二の人生が充実したものとなることを願いつつ、まずは目前に迫ったラストマッチでの勇姿をしっかり見届けたいところだ。
 
 なお、フライブルクとの最終戦についてカルロ・アンチェロッティ監督は、ラーム、そして同じくこの試合で現役を退くシャビ・アロンソのふたりをベンチに置き、最後に5分間ほど出場させ、試合後にお別れセレモニーを行なう予定だと語っている。

最終更新:5/20(土) 14:05
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