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首都圏にもこんなにあった! 「学校名の駅」

東洋経済オンライン 5/20(土) 6:00配信

 2017年4月1日に東武伊勢崎線(愛称「スカイツリーライン」)の松原団地駅が獨協大学前<草加松原>駅と改称された。建て替えによって松原団地という名称が消えたこと、大学のあるまちとしてイメージアップを図る目的もあるそうだ。

【写真】京王線の明大前駅。ほかにもまだまだある

 確かに、大学があることで文教地区という落ち着いた雰囲気を醸し出すことは間違いない。そうしたこともあって、全国には大学や学校名を冠した駅名がかなりあるので、今回は、首都圏を中心にいくつか路線ごとに紹介してみたい。

■いちばん新しい「大学前」駅はここだ

 1)東武線、2つの大学前駅

 ○○大学(前)という駅名でいちばん新しいのが獨協大学前駅(埼玉県草加市)。大学は1964年以来、西口から徒歩5分のところにあり、駅名変更で知名度は一気にアップした。

 駅の構造そのものは松原団地駅時代と変わらず、複々線の中2線のみに島式ホームが1面だけあり、もっぱら東京メトロ日比谷線直通の各駅停車が停車する。昼間の上りは、ほぼすべて日比谷線の中目黒行きのため「東武日比谷線」と呼ぶ人もいるようだ。ちなみに、<草加松原>とは、俳人芭蕉の『奥の細道』にも記されている旧日光街道の松並木を中心とした綾瀬川に沿って延びる国指定の名勝地のことである。

 獨協大学前駅から北上し、東武日光線に入ると、JR東北本線との乗換駅である栗橋の3つ先が板倉東洋大前駅(群馬県板倉町)だ。埼玉県、栃木県を走る東武日光線にあって、この駅だけが群馬県に属する。1997年春に開業した新しい駅で、東洋大学板倉キャンパスの最寄り駅となった。また、周辺にはゴルフ場が複数あり、その利用客の便宜を図って特急電車が朝の下り1本、しかも最新型特急の「リバティ」が停まる。夕方も上り1本だけではあるが特急が停車する。

「めいだい」はどこの大学でしょう?

 2)京王の大学前駅はどちらも略称

 井の頭線と京王線が交差する特急停車駅は明大前駅(東京都世田谷区)である。明治大学和泉キャンパスがあるためで、明治大学前とはせず「明大」と略称を使っている。ちなみに、東海地方では「めいだい」といえば名古屋大学のことであるが、その最寄り駅(地下鉄名城線)は名大前ではなく、名古屋大学駅としているので、混乱することはない。

 ところで、2017年3月から、明大前駅の京王線ホームでの列車接近メロディが明治大学校歌になった。新宿方面行きが「白雲なびく駿河台~」という校歌冒頭部分、京王八王子、高尾山口、橋本方面が、最後の「おお、明治」のメロディが流れ、関係者に喜ばれている。私は明治大学とは縁がないけれど、この校歌は何度も耳にしたことがあり、なかなかの名曲なので、駅メロにする価値は十分にあると思う。

 明大前から井の頭線に乗って渋谷方面へ向かうと、下北沢の2つ先が駒場東大前駅(東京都目黒区)だ。東京大学駒場キャンパスが駅前に広がっていて東大関係者には便利このうえない。この駅名も東京大学ではなく、略称の「東大」が使われている。

 東大の本部は本郷であるが、そのちょっと外れたところに東京メトロ南北線の東大前駅(東京都文京区)が1996年に開業した。農学部のキャンパスは同駅が至近距離だが、有名な赤門は、昔からある丸ノ内線本郷三丁目駅(同)のほうが近い。いずれにせよ、東大前駅が2つもあるとは、さすが天下の東大である。

■「駅名早慶戦」はどっちが勝つ? 

 3)「早稲田大学」駅はないけれど…

 明大前、東大前はあるけれど、ほかの六大学、立教、法政、慶応の名前の付く駅はない。早稲田に関しては微妙で、地下鉄東西線早稲田駅、都電荒川線早稲田電停(ともに東京都新宿区)の早稲田は地名と見たほうが自然であろう。

 もっとも、全国的に見れば、早稲田と聞いて地名を連想するよりは大学を想起する人のほうが多いから、駅名を決めるときに地名、大学名両方をイメージできるようにしたのではないだろうか? 

 それに対し、上越新幹線の本庄早稲田駅(埼玉県本庄市)は、明らかに大学の最寄り駅として命名したものだ。今でこそ本庄市早稲田の杜という地名になっているけれど、それはごく最近のことで、早稲田大学の本庄キャンパスができ、駅ができ、それにちなんで地名も早稲田になったのである。新幹線の駅に大学名を付けたのは、もちろんここだけで、駅名早慶戦があるならば、早稲田の勝ちである(笑)。

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最終更新:5/20(土) 11:19

東洋経済オンライン