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【U20】バルサ・デュオが証明した韓国の強さ。“天才”たちの活躍で期待されるW杯のブームアップ

5/21(日) 12:18配信

フットボールチャンネル

 U-20韓国代表は20日、U-20W杯の初戦でギニアに快勝した。これまで韓国国内であまり盛り上がっていなかったW杯だが、バルセロナでプレーする2人の活躍によって風向きが変わりつつある。彼らが口にしてきた自信の裏には、自国開催で求められる結果を残せるだけの確信があった。(取材・文:キム・ドンヒョン)

初戦の相手は南アフリカ 【U-20W杯】グループステージ組み合わせ

●盛り上がらない自国開催のU-20W杯。原因は“天才”への依存か

 FIFA U-20W杯グループA第1戦で、韓国がアフリカ代表のギニアを3-0で撃破。初戦を白星で飾った。 緊張のせいか、試合の出だしこそエンジンがかからず、サイドを崩される場面も出た韓国だったが、前半36分にイ・スンウが奪ったゴールから流れが一変し、結局3ゴール差で相手を圧倒した。

 韓国で開かれるFIFA U-20W杯だが、実は国内の盛り上がりはそれほどでもなかった。大統領選挙が重なったことやプロ野球がシーズンの真っ只中であるなどの原因もあったが、広報活動が積極的に行われなかったことも理由のひとつとして挙げられる。

 そのため一般の人の興味を惹きつけるほどのブームアップはされていないのが悲しい現状だった。振り返ってみると、これまでもU-20代表に注目する一般人はそこまでいなかった。本大会で好成績を残す、たとえばグループリーグ突破や、いわゆる“天才”と呼ばれる選手たちの活躍が話題を巻き起こしてから代表の存在感が濃くなってくる。

 そういった意味で韓国でのU-20W杯に対する知名度は後者、すなわち計画的な広報戦略より天才に依存している側面がうかがえる。今大会で言えばFCバルセロナでプレーするイ・スンウとペク・スンホだ。久保建英が帰国を余儀なくされる要因となったFIFAからの18歳以下の選手登録違反による制裁は、彼らにも影響を及ぼした。久保は日本に戻ったが、イ・スンウとペク・スンホはスペインに残り、結局バルサのU-18やBチームまで這い上がった。

 そんな彼らの存在があるからこそ本大会への注目度も高まってきた。バルサでプレーしている2人のプレーを生で、ホームで見られるということだけでわくわくしたサッカーファンが多かったはずだ。U-20韓国代表が合宿を開始した4月10日から、韓国メディアが連日彼らに関する報道を続けたのは、その人気、そして期待の証でもあるだろう。

●バルサ・デュオが証明した自信。初戦快勝で一気にヒートアップも

 そんな2人は大会前から「優勝が目標」と公に語っていた。練習試合で連敗が続き、守備組織力の問題が指摘され続けても、2人の姿勢がぶれることはなかった。

 15日にパジュサッカー代表トレーニングセンターで行われた背番号発表会でも、イ・スンウは「調子は万全だ。本大会でファンが満足いくような内容をみせるだけ。とにかくゴールを決めたい」と貪欲さを隠さなかった。

 ペク・スンホも「監督はベスト4と言っているが、選手たちは優勝が目標と話している」と自信満々な表情で話した。「髪の毛を短く刈って、大会期間最後まで散髪に行くことがないようにしたい」と余裕のあふれるコメントもあった。

 その余裕はギニア戦で最高の結果という形としてあらわれた。シン・テヨン監督が「映像が少なく、未知の世界に近い。そういう意味で一番手ごわい相手」と語っていたギニア相手に次々とゴールを決め、大勝を収めた意義は大きい。

 その勝利の中心にバルサ・デュオがいたことは特筆すべきであろう。イ・スンウは自らのゴールだけでなく、後半31分のイム・ミンヒョク(FCソウル)のゴールの場面で鮮やかなスルーパスを通し、1ゴール1アシストと大活躍。記録だけではなく、前線で活発に動きながら積極的にチャンスメイクした姿も称賛に値するものだった。

 ペク・スンホも後半36分、ファンタスティックなゴールを決め、ギニアにとどめを刺した。2人とも自信を結果で証明した。

 また、2人の活躍が導いたこの勝利で韓国国内でのU-20W杯への興味はより一層増すだろう。勝利直後に韓国最大のポータルウェブサイト『NAVER』に掲げられた記事のコメント数はすでに1000件を超えた。ぬるかった大会への熱量がイ・スンウとペク・スンホの活躍で一気にヒートアップしてきそうだ。

(取材・文:キム・ドンヒョン)

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