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オヤジ的表現「揉みってる」「夜の特打ち」ネットで案外好評

5/22(月) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 新聞や雑誌などでは好まれる言葉や表現方法が、ネットでも好まれるとは限らない。ならば、いったい、どんな言い回しが好まれるのか、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。

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 ネット特有の「嫌われ言葉」というものが多々存在する。一つのパターンが「模範解答」である。最近では北朝鮮情勢に対するものが多いのだが、「外交努力を続け、北朝鮮を対話のテーブルにつけることが重要である。くれぐれも、暴発を招くような挑発や過度な圧力は慎むべきである」といった物言いだ。

 この場合は「国家ぐるみで拉致をするような国を信じられるか」「対話できるような国じゃねーぞ、この脳内お花畑が」「日本中にミサイル打たれてからじゃ遅いんだよバカ」などの嘲笑・罵倒が寄せられる。「脳内お花畑」は「みんななかよくしようね、話せばわかるからね!」といった思考を意味する。

 もう一つのパターンが、「結論めいた一言」だ。明確に主張をし、異論反論なんでも来やがれ! というぐらいの気概があるのならば構わないが、余計な軋轢を生まぬためには、「AもいいけどBもいいよね」のようなどうでもいい結論にした方がいい。

 理由は、ネットの記事を読んだ人は、そのイシューに対して何か一言言いたいのである。「昨今の子供の忍耐力がないのは、親が甘やかしているからに他ならない。まずは親が小学校からやり直すべきである」などと書けばもう炎上まっしぐら。「あなたには現代の子育ての苦労が分かりません!」や「子育てしたこともない老害クソジジイ、さっさと死ね」などの反応が来る。

 さらに、別種の嫌われる締めの言葉が「波紋を呼びそうだ」だ。これは、新聞記事に時々見られるが、「波紋を起こしたいのはお前だろう」「世論誘導乙(お疲れ様)」の反応が容易に予想できる。

 そして、3つ目が余計なたとえ話である。2016年11月、自民党の萩生田光一官房副長官が、国会での野党議員による怒れる質問スタイルについて「本当に田舎のプロレス。ロープに投げて帰ってきて空手チョップで一回倒れて、みたいなやり取りの中でやっている。私は茶番だと思ってる」と述べた。

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