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【イタリア長文分析WEBメディアの徹底考察コラム】前人未到のセリエA6連覇。ユベントスの未来は1月に決まっていた

5/22(月) 20:40配信

footballista

重要なのはシステムではなく、プレー原則の更新だった

セリエAで史上初となる6連覇を達成し、CLでは2シーズンぶりに決勝進出を果たしたユベントス。だが、その道のりは決して平たんではなかった。ターニングポイントとなった一戦、それが1月のセリエA第21節ラツィオ戦だ。この試合でアレグリ監督は、今季初めてクアドラード、ピャニッチ、ケディラ、ディバラ、マンジュキッチ、イグアインの6人を同時起用する超攻撃的な[4-2-3-1]を採用。そして、そこに込められた意図と可能性を、急成長を続けるイタリアのスポーツ総合WEBマガジン『ウルティモ・ウオモ』はいち早く示唆していた――掲載するコンテンツはどれも長文ばかり、良質かつ深堀りされた分析で注目を集めるイタリアの新興WEBメディア『ウルティモ・ウオモ』の記事が日本語で読めるのはフットボリスタだけ!

※本稿内のデータはすべてセリエA第21節終了時点



 1月15日のフィレンツェでの不甲斐ない敗北――セリエAのアウェイ9試合でこれが4敗目だ――に続く本拠地ユベントス・スタジアムでのラツィオ戦、ユーベの戦いぶりは様々な意味で注目されていた。

 ここまでのところ、アウェイで敗れた後の次のホームゲームでは常に楽勝してきている(なにしろセリエAではホーム27連勝中だ)。それゆえ注目が集まったのはユーベのメンタル的な反発力よりもむしろ、戦術的な側面、具体的にはフィレンツェでの[3-5-2]から4バックに切り替えるのかどうかだった。3人のMFで構成されるユベントスの中盤センターは、フィオレンティーナの2ボランチ(バデリ、ベシーノ)と2トップ下(ボルハ・バレーロ、ベルナルデスキ)が構成する中盤の四角形の前に恒常的な数的不利に置かれ、大きな困難に直面した。その意味でこの敗北は[3-5-2]の敗北であると捉える向きも少なくなかった。とりわけ多かったのは、このシステムが守備的に過ぎるという批判だった。

 しかし、このラツィオ戦ではマルキージオ、ストゥラーロが欠場しており、中盤をロンボ(ひし形)に組むのは困難だった。そして、アレグリが選んだスタメンの顔ぶれはさらに興味を煽るものだった。クアドラード、ピャニッチ、ケディラ、ディバラ、マンジュキッチ、イグアイン。この6人をどのようにピッチ上で共存させるのか?

 キックオフ直後からすでに、アレグリが選んだシステムが[4-2-3-1]であることは明らかだった。中盤センターにケディラとピャニッチ、2列目に右からクアドラード、ディバラ、マンジュキッチ、そして1トップにイグアインという構成だ。

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最終更新:5/22(月) 20:45
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